お母さん、あと1分だけ。
朝の恒例のやりとり。
娘「お母さん、今何時?」
私「今、もう7時だよ」
娘「そっか、あと1分だけ」
これ、7時10分だろうと、6時50分だろうと繰り出される「ちょっとちょっと作戦。
1分が経って、
「娘ちゃん、1分たったよ」というと
娘「お母さん、ハグして、1分だけ」
私「ハグするよ。でも、横にはなれない。横になったら、ママ、寝る」
娘「でも1分だけ」
私は、いつも負ける。
はい、「1分だけね」と言って、ハグしながら横になる。
昨日までは、
娘の要求を受け入れながらも心のどこかで
「負けちゃったな。この作戦、強力だな。」と思っていた。
けど、
今日は、なんか、気づいちゃった。
この1分は、私が娘にもらった1分なんだ。
娘がこんなにかわいく、甘えてきて、
胸の中に顔をうずめる、かけがえのない1分間。
最近、娘は私に甘えなくなってきた。
少し前までは、少しでも一緒にいたい。離れなくない。
って感じだったのに。
離れない。一人になりたい。ほおっておいてほしい。
という瞬間が増えてきているのがわかる。
もうすぐ9歳になる娘。
来年には、10歳になる。
そうか、ティーン前の最期の年なのか。
素直に、無邪気に、まっすぐに甘えを表現する時期が
終わりを迎えようとしている。
私に与えられた1分間。
思う存分、味わわねば。だね。
たまたま私が早起きしたからできた余裕によって感じられたのかもね。
気づけたのかもね。
三文の得どころじゃなかったね。
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