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字幕翻訳家に必要な3つのスキル

こんにちは!今日は「字幕翻訳家に必要な3つのスキル」というテーマの動画について思ったことを書いていきたいと思います。
字幕翻訳家に必要なスキルと聞いて、みなさんはまず真っ先に何を思い浮かべますか?翻訳家なので、もちろん「語学力(私の場合は英語)」が浮かぶかと思うのですが、実は翻訳家って、語学力と同じくらい日本語力も必要なんですよね。というのも、英語を例にとってみると、英語と日本語って、全然共通点がないですよね。文字も違う、文法も違う、表現のしかたが違う、などなど。私は主に英語話者の方に日本語レッスンもしているのですが、英語と日本語って、表現のしかたが違うんだなぁと感じることが度々あります。
いい例か分かりませんが、例えばこんな感じです。
Do you want me to help? これって、直訳すれば「私に手伝って(助けて)ほしいですか?」となり、かなり「上から」な印象がありますよね。そもそも日本語の表現としても不自然です。彼らの感覚としては「手伝おうか?」ぐらいの意味なんですが、直訳すると全然違ったイメージになってしまいます。
このような感じで、英語をそのまま日本語にしたらちょっとニュアンスが変わってしまう表現や、日本語ではそういう表現のしかたをしない、というものがたくさんあります。そんな英語に出くわしたときは、まず何が言いたいのか英語を理解し、それを自然な日本語の表現にする、という作業をします。そんな時に、日本語力(表現力や語彙力)が必要になってきますよね。ちなみに、動画の中では必要な日本語力とは、セリフの意図を伝え、ストーリーを伝え、作品の魅力を伝える力、と話していました。私の例は日本語講師という視点で見たときの例なので、動画の中で伝えていた話とはちょっと違ってしまいましたが💦
英語力・日本語力のスキルの他には「字幕制作スキル」も必要だと言っていました。この話を聞いて、字幕翻訳ってやはり特殊だなと、改めて思いました。字幕翻訳をする人は、字幕制作ソフトを使って作業をする必要があるということ。スクリプトを見て、どこからどこまでのセリフを表示するかを自分で決めなければなりません。長すぎてもダメだし、短すぎてもダメ。そして字幕を通してその作品の魅力を伝えなければならない。登場人物のキャラを把握し、話し方を決めたり、丁寧な話し方をさせるか乱暴な話し方をさせるか、などなど。。。字幕翻訳をしていると、文字の力を感じます。一人称を「私」にするのか「アタシ」にするのかで、その人物のイメージが結構変わってきますよね。
今回動画を見ていて、いろいろと自分なりに感じていたこと、思っていたことを改めて思い出し、なんとなくまとまりのない投稿になってしまいました。
が、動画の内容は字幕翻訳家を目指している方、現在勉強中の方、すでに活躍されている方、すべての方にとても役に立つものなので、もしよろしければ見てみてください!


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