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欲望に負けた男[諦めの哲学]

昨日は、研究室のメンバーでゴルフ(ショートコース)に行った。
全部で18ホール。
それについての感想を書こうと思う。

ちなみに、筆者はど素人だ。
数回はショートコースや打ちっぱなしに行ったことがある程度の人間である。
昨日の流れをざっくり言うと、以下の通りだ。

序盤はすごくいい感じでした。

中盤からだんだんおかしくなりました。

終盤、心がついに崩壊しました。

順を追って説明する。
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欲に負け、どうでもよくなった

筆者は元々、球を遠く飛ばせないという悩みを抱えていた。

それでも序盤は、飛ばせないなりになんとかやっていた。そこそこ上手くできていたと思う。

しかし、旗までの距離が離れるにつれ、遠くに飛ばそうとして力んでしまい、球はあらぬ方向に飛んでいくようになった。 

最終ホールでは、4〜5つもの打球が森へ吸い込まれて行った。途中でどうでも良くなって、力任せに打つようになってしまったのだ。

今振り返ってみると、遠くに飛ばす必要なんて全然なかったと思う。小さくコツコツ飛ばして行き、確実にゴールに近づけば良かったのだ。

筆者はどのコースでもノーバンで旗を超えたことがなかったのに、それに近いことをやろうとした。

上手い人みたく遠くに飛ばしたいという浅い欲に負けた挙げ句、腐ってしまったのだ。

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勝負を捨てるのが早すぎる

  筆者は同じ失敗を繰り返しているような気がする。ゴルフに限らず、スマブラや桃鉄などでもそうだ。納得いくプレーができなかったら、すぐに勝負を投げ出してしまう。雑なプレーが増えていくのだ。

もう少しの辛抱で良い結果や逆転が見込めるにも関わらず、いつも先に自分の心が先に折れてしまうのだ。ゲームそのものに対する諦めが早すぎるのかもしれない。

恋愛、スポーツ、アルバイト、朝寝坊したとき…
筆者の諦め速度は、いつだって光なのだ。
筆者の明確な弱点だと思う。

的確な判断は、適切な諦めで成り立つ

目的の抽象化

諦める対象は大別して二つある。
一つ目は、「目的」。
二つ目は、「方法」。

 筆者が諦めてしまうのは、「目的」の方だ。今回のゴルフの目的は何だったか。勝負の結果やスコアといった具体的なものを排除し、抽象化してよく考えると、浮かび上がってくるものがある。それは、当初の目的だった「ゴルフの上達」である。筆者は「ゴルフの上達」という真の目的を見失い、より具体的な「スコア」を諦めてしまったのだ。

では、このゴルフの上達という目的に近づく上で、遠くに飛ばそうと力む必要はあったのだろうか。もちろん遠くに飛ばせればゴルフの上達に近づくだろう。しかし、その練習はショートコースではなく、打ちっぱなしでやるべきだ。ショートコースで目指すべき上達は、アプローチの精度を高める技術やコントロールであり、パワーではない。

諦めるべきは、「方法」

  筆者は、遠くに飛ばして旗の近くに落とすという方法しか見えていなかった。しかし、ゴルフの上達という目的に照準を合わせると、方法は他にいくらでもある。例えば、狙った方向に打てるよう意識したり、斜面を利用したり。現在の「方法」を的確に諦めることで、真の目的に近づくための適切な判断ができるようになるはずだ。

諦めの早さは、武器でもある

 これまでは目先の目的に対する諦めの早さが弱点だった。しかし、諦めの対象を目的から方法に変えるだけで、それが逆に適切な判断への糧になるかもしれない。つまり、根性無しが柔軟性という長所へ早変わりする可能性を秘めているのだ。

諦めの早い己に対し、諦めるな!と言い聞かせるつもりは無い(朝は除く)。眼の前の「目的」を諦めるのではなく、現在の「方法」や「戦術」を諦めればいいだけなのだ。

ただし、重要なのは目的の抽象化である。高級なバックを買いたいと思ったとき、真の目的はそのバックを手に入れることなのか、それとも自分の満足なのか。仮に満足だった場合、満足を満たす方法はバックの購入しか無いなのか。

このように目的を抽象化し、適切に方法を諦めることで、真の目的に近づけるようになるかもしれない。
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余談:朝だけは、起きることを諦めてはならない。

朝だけは諦めてはならない。筆者は朝に弱い。
 おや、遠くで目覚ましが鳴っている。一旦布団から出てアラームを消そう。よいしょ。ん、寒いな。あと妙に眠い。

天使👼 布団に近づいてはダメよ!あなた、絶対寝てしまうわよ!睡魔に勝ちなさい!諦めないで!

睡魔😈 もう一度布団に入ったら気持ちいいぞ?少しだけでいいから、布団に入ってごらんよ。諦めたら楽になれるぞ?

少しだけベットで横になるか。大丈夫。寝やしない。少し休むだけ…

このように、堕落した筆者は再び安らかな眠りについてしまう。
朝だけは、目を覚ますことを諦めてはならないのだ。
頼む、誰か確実に目を覚ます方法を教えてくれ。

筆者は4月からの社会人生活が不安でしょうがないのである。いや本当に。



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