学部時代に経験したアルバイト[ENFPの向き不向き]

1. 個別塾の教室(2年間)

向いてる度 ★★★★☆

  勉強を教える方法は、1つではない。こういう創意工夫の余地があるバイトは楽しいと感じた。
  筆者が経験した塾では、生徒と一対一で隣り合って勉強を教える。小学生〜中学生が多かったので、内容は難しくない。教える技術よりも、生徒のやる気を引き出すことや、生徒に好かれることの方が重要に感じた。塾で一番人気のアルバイト講師は、教えるのが上手な人ではなく、面白い人だった。

  塾の講師は、意外と真面目な優等生タイプには向かない仕事だと思う。生徒が真面目な場合は問題無いけど、中にはヤンチャで反抗的な生徒もいる。真面目で押し付けがましい先生は嫌われるだろう。また、キビキビしている、せわしない人にも向いてない。できない人に対してイライラしてしまうことだろう。

  向いているタイプは、他人の感情に敏感で穏やかなタイプや、適度に力が抜けたお調子者だと感じる。要するに、共感的面白さ(セラピスト的) or 意外性を伴う面白さ(お笑い芸人的)か のどちらかが必要だと感じる。両方を適度にバランスよく持つことが好ましい。ENFPにとっては得意分野だと思う。一方で、生徒の成績向上や育成といった、実績や結果を追求することは得意ではなさそうなので、★4つとした。


2. 牛丼屋のホール(3ヶ月、主に深夜帯)

向いてる度★☆☆☆☆

  一番最初にやった飲食バイト。覚えること多すぎる。客の注文が聞き取れない。先輩アルバイトと仲良くなれない。接客という仕事がとにかく向いてなかった。これがENFPの特徴であるとは思わない。単に私の未熟さ故だと思う。
  ただ、牛丼チェーンの深夜勤務は客層がよろしく無いので、体力的にも精神的にもENFPにはオススメできない。

3. 100円ショップ店員(3年間)

レジ

向いてる度★★☆☆☆
百均は単価が低いので、客はたくさん買う。つまり、レジはめちゃくちゃ忙しい。土日はレジにべったりとなり、1時間ほど経つと単純作業につまらなさを感じてくる。工夫の余地が少なく、ENFPには拷問に等しい。
  ただ、機械の扱いは得意なので、レジの操作や故障時の修理は得意だった。これは、ENFPの特徴というより筆者が工学部だからという背景に依るかもしれない。ただ、ENFPは好奇心旺盛なので、レジの操作などは色々と試して遊ぶ傾向があると思う。それが新たな効率的手法を発見するきっかけになることがある。根は真面目、基本は不真面目なのがENFPだと感じる。

 

接客

  向いてる度★★★☆☆

  筆者は愛想がそこそこ良いので、お客さんを怒らせることはあまり無かった。ENFPの強みである。ただし、百均では、お客さんから商品の場所や在庫を聞かれることがよくある。ここで、間違った場所に案内したり在庫に関して嘘を言ったりすると後々トラブルになり得る。基本、少しでも分からなかったら迷わず分かる人に聞いた方がいい。そのために、自分の知識に自信を持たず、謙虚でいる必要がある。人を頼る力が試される。

筆者にとって接客は…
別に苦手では無い。だからといって得意でもない。マナーとか敬語とか難しすぎるので、愛想の良さでカバーするしかない。
そんな感じだ。

商品整理

  向いてる度★★☆☆☆

陳列棚を完璧にキレイに整える作業。細かいことやキチッとしたことが苦手なので、整理のし忘れが頻発した。「ミスなく完璧に」というのは、ENFPが苦手とするところだろう。
店の営業時間という制限時間があるので、あまり拘ってはいけない。コツは、まず適度に諦めつつスピーディーに作業し、表面だけを整えること。細部は余った時間で取り組む。このやり方に気付いてからは、いくらかマシになった。

品出し

向いている度★★★★☆

  筆者は品出しが好きだった。品出しは決められた場所に商品を陳列するだけかと思いきや、実はそうでは無い。筆者の店はやり手店長(やり手婆)だったので、お店の売り場面積以上の商品を発注する。そっちの方が品数が増えて売上が伸びるからだ。よって、普通に品を出していては確実に収まりきらない。売り場を作るためにスペースをこじ開けたり、時には他の商品を別の場所に移動したりと工夫せねばならない。そこに頭を使うし、楽しいところでもある。ただ、あまりにも無理な品出しをするとやり手婆に怒られるので、早めに相談した方が良いことが多い。店長の陳列技術は見事なもので、それを見てアイデアを盗むことが、品出しのコツである。

売り場づくり

向いてる度★★★★★

  めちゃめちゃクリエイティブな業務だと感じる。売り場づくりでは、基本的に0から売り場を生みだす。にも関わらず、時間内に隙間無く商品を陳列する必要がある。また、売れ筋の強調、スペースの有効活用、備品の節約、作業効率や時間配分など様々な制約があり、めちゃくちゃ頭を使う。理屈や効率だけではない、オシャレに魅せるセンスなども問われるため、やり甲斐は凄まじい。筆者は、売り場づくりが振られるのをよだれを垂らしながら待っていた。いざ振られたら、イキイキしながら作業していた。頭だけでなく体も使うので、肉体的疲労は大きいけど精神的な充足感は満たされていた。まさに天職。就職後も、こういう左脳(理屈)と右脳(センス)を両方に使うような仕事にありつけたらいいなと思う。

4. ラーメン店のキッチン

オープニングスタッフ(1年半)

向いてる度★★★★☆

  とにかく忙しい。頭の回転や体の動きが早い人ほど向いている気がする。最初、筆者はかなり苦戦した。ただ、慣れてくると自分の強みが分かってきた。まず、筆者はキビキビ動くのが苦手で、手を動かす速度は決して早くない。
  一方で、全体を見てサポートに入るのは得意だ。ENFPの集中力の無さは、逆に全体を俯瞰する力として活かすことができる。常に意識を各所に分散させることで、餃子作り部隊が遅れていることに気づいたり、トッピングの具材切れに早めに気づいたりできる。スペシャリストというより、バランス型として認識されていたと思う。ENFPは、意外とプレーヤーよりマネージャー向きなのかもしれない。※あくまで憶測。

まとめ

  学部時代に経験したアルバイトは以上。次の記事で大学院時代のアルバイトを書き留める。

  学部時代を振り返って、筆者は大人数と短く触れ合う仕事より、少人数とじっくり付き合っていく仕事の方が向いていそうだと感じた。より具体的に言うと、ホールやレジなどの接客より、品出しやキッチンなどの内向きの仕事の方が向いているらしい。

  中でも、100円ショップの売り場づくりのように、創造性の高い仕事が好物のようだ。「EN◯P、陽キャに見えるが陰キャ説」はよく言われるけど、それには激しく同意する。





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