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福岡県の「学食天国」存亡の危機…少子化にコロナ禍、物価高直撃で業者の撤退相次ぐ

読売新聞によると、福岡県の『県立高校の大半に学生食堂(学食)がある福岡県で、運営業者の撤退が相次いでいる。少子化に加えてコロナ禍や物価高が直撃したためで、業者からは「自助努力も限界に近い」と悲鳴が上がる。全国でも指折りの「学食天国」は今、存亡の危機に立たされている。』と報じられた。

『福岡県公立高等学校長協会の三宅竜哉会長(県立福岡高校長)らによると、昭和40年代頃にPTAが学食を要望したのがきっかけとされる。教育県でもある福岡は早朝の補習活動に熱心で、弁当の準備を負担に感じる家庭が増えたことも背景にあるとみられる。』

朝課外から放課後課外、部活動まで、生徒の学校滞在時間が、12時間を超える福岡県内の進学校では、早朝からの弁当づくりが保護者の負担となり、以前から食堂のニーズが高いと思われる。
福岡県教育委員会も、給食業者の食堂施設利用を免除するなどの支援を長年行っているものの、昼食代は原則保護者負担という考えを変えるつもりはないようである。
生徒減に加えて、原材料費、光熱水費の急騰や最低賃金の高騰に加えて、学校周辺にコンビニが進出し、生徒の登校時間から、様々なバリエーションのお弁当が選べるようになるなど、食堂の運営業者には黒字化が見通せない。
そのため、多くの食堂経営者が、校内に自動販売機を設置し、食堂の赤字を自販機の売上げで補填してきたが、それももう限界のようである。

この様な状況は、全国的な状況のようである。
いっそう、小中学校の給食費無償化のような思い切った施策が高校でも実施できないだろうか?
「高校の昼食無償化」は、夢なのか?


一方で、一端食堂の業者が撤退した後、何とか復活できた学校もあるようだ!


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