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詩~すきま が あると 埋めたくなる

 隙間があると埋めたくなる。
 隙間があると埋めたくなる。
 
人間の習性だろうか、ただの癖だろうか。
本棚に本があふれ、いつの間にか床にも積まれ、部屋を占拠する。

とっておこうか、捨てようか。
時に先送りして、結局、何一つ捨てられないまま、時間だけが過ぎていく。
それでも、心を鬼にして、えいやと本を分別、処分。
心はすっきり!気持ちにゆとりができる。
 
 すきまを活かしてゆとりを感じる
 すきまを活かしてゆとりを感じる
 
ああ、このゆとりと隙間を、このままにと誓ったはずなのに・・・。
空いたところに何か違和感。

落ち着かない。
落ち着かない。

むやみに買った本が入り込み、本棚にいっぱい。
 
手帳をめくる。
1週間の予定を見る。
1か月の予定を確認。
土日が空欄のまま。平日の夜も、何の予定も入っていない。
別に旅行やディナーや、何か特別な事でなくてもいい。
空欄になっているだけで、ちょっとさみしい。
何かで手帳を埋めたくなる。
わけもなく、映画を探す。
友人に連絡を取ってみる。

 別に、本当に見たいわけじゃない。
 別に、本当に行きたいわけじゃない。

 何かで埋めていないと気持ちが落ち着かない。
 何かの予定がないと気持ちが落ち着かない。
 
 隙間があると埋めたくなる。
 予定がないと埋めたくなる。
 
でも本当に埋めたかったのは、私の心のスキマなのかもしれない。
  

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