公園でのセミの孵化観察1年目に分かったこと①
2020年の秋から本格的に始めた公園でのセミの孵化観察。
1年目の観察で分かったことが色々あります。
2020年の夏に初めてニイニイゼミが針葉樹の樹皮で産卵するところを観察できました。これを機会にこのニイニイゼミの産卵痕(産卵のあと)と次の記事で紹介するヒグラシの産卵痕での孵化観察を9月中旬頃から本格的にスタートしました。
セミは雨が降ると孵化するので、雨や雨上がりに公園に駆けつけて観察をしました。
そして観察を初めてから5日目。ついにニイニイゼミの産卵痕を見つけた針葉樹の樹皮で孵化したばかりのセミの1齢幼虫を観察できました。この幼虫はニイニイゼミと思われ、初めて孵化したばかりのニイニイゼミの1齢幼虫を観察できました。同じ木ではありますが、私が産卵を観察した産卵痕とは別の産卵痕から出てきてました。これがニイニイゼミだろうと分かるのはなぜかは後半でお伝えします。
2020年は9月から11月までの雨や雨上がりに27回(27日)公園に行ってセミが孵化していないか観察しました。1年目はタイミングが合わなかったりして、孵化したセミの幼虫を観察できたのは同じ公園内では2回(1日1匹で合わせて2匹)でした。しかも連日観察できました。また、別の公園で別日に偶然観察できたのも合わせると今季は3回(3匹)観察できました。
2018年の梅雨頃に初めてセミの孵化を公園で観察できた時は「奇跡だ!」と思いました。でも、2020年秋に本格的に孵化観察をしてみて、3度もセミの孵化を観察できたので
「公園でセミの孵化を観察できるのは奇跡ではなく、継続して観察すればセミの孵化を観察できる!」
ということが分かりました。
そして、もう1つの貴重な発見は、前日に雨がたっぷり降って翌朝、曇りで朝からずっと曇りでも、正午頃にも孵化していたということ。
朝に孵化することが多いと聞いていたので、
昼にも孵化すること、そして天気が曇りでも孵化することが分かりました。
セミは種類によって卵から産まれるタイミングが異なります。産卵した年の秋に孵化するのがニイニイゼミやヒグラシ。冬を越して産卵した翌年の梅雨頃に孵化するのがミンミンゼミ、アブラゼミ、ツクツクボウシ、クマゼミなど。セミが孵化するのには雨が必要。水分を卵に補給することで卵が成長し、孵化の瞬間にも雨が必要です。そして、時間帯としては朝が多い印象。
2020年に私が観察した孵化したばかりのセミの幼虫は産卵痕(セミが産卵した穴の跡)からすべてニイニイゼミと思われます。これについては次の記事で詳しくお伝えします!
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