荻窪 奈緒

セミと自然をこよなく愛する探究者。2020年から本格的に公園でセミの観察を始める。ここ…

荻窪 奈緒

セミと自然をこよなく愛する探究者。2020年から本格的に公園でセミの観察を始める。ここ数年は公園でのセミの孵化観察に力を入れている。セミの一生をリスペクトしセミちゃんとしてセミの普及啓発活動も行う。創作絵本「セミくんとコナラさん」著者。NACS-J自然観察指導員 日本セミの会会員

最近の記事

公園でのセミの孵化観察3年目①~ついに土の上を歩く幼虫を発見!~

私が公園でのセミの孵化観察を始める際に目標にしていたことが2つありました。 1つは「セミが卵から生まれる瞬間を見ること」 これは、孵化観察を本格的に始めた2年目だったと思いますがじっくり観察できました。 2つ目は「生まれたばかりの幼虫が土に潜る瞬間を見ること」でした。セミは木の皮や木の杭など地上で卵から産まれ自ら地面にダイブ(落下)します!それだけでもすごいのに、自ら土の中に潜っていくというのですから、その瞬間をどうしても見てみたい!と思いました。 この目標は孵化観察を始

    • 公園でのセミの孵化観察2年目~ヒグラシ誕生の瞬間を観察~

      公園でのセミの孵化観察2年目の2021年。 この年も夏にニイニイゼミが公園で産卵しているところを観察でき、 9月下旬頃にその産卵痕(産卵した跡)の観察からスタート。 セミは雨や雨上がりに孵化するので雨や雨上がりを狙って観察しに行きます。 ※セミは種類によって孵化する時期が違いますが、産卵した年の秋に孵化するのはニイニイゼミやヒグラシです。翌年の梅雨頃に孵化するセミも多いです。 観察を始めて5日目の9月30日。孵化した幼虫はいなかったのですが、孵化した形跡である脱皮した皮が産

      • 公園でのセミの孵化観察1年目に分かったこと②

        2020年秋から本格的に始めた公園でのセミの孵化観察で分かったことの続きです。 それは、2020年夏に自然観察指導員の先輩が同じ公園で木の杭にヒグラシが産卵しているのを観察したことがきっかけでした。その産卵痕(産卵したあと)の場所を教えてもらい、後日、観察しに行きました。そして、自ら撮影した写真を自宅に帰って見直したところ、その木の杭のヒグラシの産卵痕に泡のような白い物質が付いていることが分かったのです。 「セミの一生」という子供向けの科学の写真絵本(あかね書房)には以下

        • 公園でのセミの孵化観察1年目に分かったこと①

          2020年の秋から本格的に始めた公園でのセミの孵化観察。 1年目の観察で分かったことが色々あります。 2020年の夏に初めてニイニイゼミが針葉樹の樹皮で産卵するところを観察できました。これを機会にこのニイニイゼミの産卵痕(産卵のあと)と次の記事で紹介するヒグラシの産卵痕での孵化観察を9月中旬頃から本格的にスタートしました。 セミは雨が降ると孵化するので、雨や雨上がりに公園に駆けつけて観察をしました。 そして観察を初めてから5日目。ついにニイニイゼミの産卵痕を見つけた針葉

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          私がセミに惹かれる理由

          私がセミに惹かれる理由を挙げるとしたら、まず羽化しているセミの姿、そして地面の穴から顔を覗かせるセミの幼虫の姿がすごく可愛いと感じるからです。 羽化しているセミのつぶらな瞳がとても可愛く、妖精のような姿に目が釘付けになりました。この姿に衝撃を受けセミに恋するようになりました。 また、羽化しようと土の中から地表近くまで出てきて、地面の穴から外の様子を伺うセミの幼虫の姿がとても可愛いのです。 もう1つはセミの生き方(セミの一生)に惹かれます。 セミは地上で卵から産まれて、2

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          初めて公園でセミの孵化を観察した時のこと

           「セミが卵から産まれるところを見てみたい!」と初めて公園でセミの孵化を観察したのは、今から5年前の2018年の梅雨頃。場所は日比谷公園でした。前年にアブラゼミの成虫が産卵しているところを目撃した木の枝と木の看板を観察。6月下旬頃の1回目の観察では木の枝で「孵化したばかりのセミの1齢幼虫を発見した!」と興奮するも、直後の日本セミの会の談話会で、孵化したばかりのセミの1齢幼虫には触覚があると教えてもらい、それがセミではなくダニだったであろうことを知る。 この日、前年に産卵を観

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          私とセミの出会い

           初めまして!初投稿なのでちょっと緊張します。私とセミとの出会いを自己紹介も兼ねて書きたいと思います。私はもともと自然好きでしたが、自然を観察するようになったのは2015年頃からです。セミや昆虫はもともとは苦手なほうでした。それが、2015年にNACS-J自然観察指導員※となって活動するようになり、2015年の夏にNACS-Jが企画したセミの羽化観察会の下見で初めてセミの羽化する姿を見ました。その姿が私の知っているセミの姿と全く違くて「なんてきれいで可愛い姿なの!!(♡.♡)

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