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子育てから子育ちへ

「子育て」という言葉があります。
「子どもを育てる」という文字通り、子どもは生まれてから1人では生きていけません。

人間の場合、他の哺乳類と比べてかなり未熟な段階で生まれます。
例えば人間の妊娠期間は260日程度と言われていますがシマウマは300日以上です。

これはシマウマなどの動物はあまりにも未熟な状態で子どもを産んでしまうと、天敵にすぐに食べられてしまうため
ある程度自立して動ける状態まで成長してから産む必要があるからだと考えられています。

そう考えると人間の赤ちゃんはあまりにも無力です。
立てないし、自分で移動もできません。食事もサポートがなければできません。

冒頭の言葉通り、「子育て」をしなければ最悪の事態も起こり得ます。

だからこそ四六時中赤ちゃんのことを気にかけ、面倒を見て、自分と同じかもしくはそれ以上の存在として生活していきます。

自我がつくられ始め、自分で移動してコミュニケーションをとり、考えられるようになると子どもは勝手に育っていきます。

子離れとは小学校高学年くらいから考えましょうねと聞くことがありますが
本当の子育てからの卒業はもしかしたらもっと早いのかもしれません。

育てなければ生きていけないから、自分が面倒見なきゃ!と言う赤ん坊期を経ると、子どもは勝手に学び、勝手に悩み、勝手に乗り越えていきます。

親としては不安をベースに子どもを見守っていたところから信頼へと徐々に以降していき、「この子なら大丈夫」と子離れしていきます。

ここが適切に移行できないと、自分のエゴを子どもに押し付けてしまう、危険信号です。「子どものためだから」という名のもと、子どもが育つ機会を奪い、自分の思い通りに育てようとコントロールしていきます。

ですからもう言葉を話し始めたり、自分でご飯を食べられるようになったり、と割と幼児の初期段階で

「子どもを育てる」という意識から「子どもが育っていくのを見守る」くらいに意識を変えてもいいのかもしれません。

放っておいても子どもは勝手に育ちます。

「子育て」という言葉によって親が子どもの全てを把握し、方針を決め、責任を持たなきゃ、、と思うことがあるかもしれませんが
子どもはやはり勝手に育つのです。

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