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#13【感想】澤 円さんの著書『メタ思考 ~「頭のいい人」の思考法を身につける~』

こんばんは。
本日は澤 円さんの著書『メタ思考 ~「頭のいい人」の思考法を身につける~』を読んで、その感想を書こうと思います。


今、多くの人に必要とされている内容

まず最初に本を読んでの感想ですが、
めちゃくちゃ良い本でした。

自分の人生の主導権が他人や環境に自ずと依存しちゃってませんか?
自分の人生をハッピーに生きるには、メタ思考(自分の行動や考え方、性格を俯瞰で見て認識する活動)が大切で、そのためには、外の視点を獲得することで、自分が縛られている環境だけではなく、自分が面白いと思う事に正直に生きていけるようになりますよというお話。

自分を客観視することの大切さと、その具体的な方法について書かれています。以下は、本書の内容を読んで、自分が思ったことを書いていきます。

自分は幸せなのか

幸せって主観なので自分でしか線が引けないですよね。
例えば、誰と一緒でも良いから高級なフレンチを食べる時間が幸せな人もいれば、家族と一緒に週末にマックでランチを食べる時間が幸せという人もいますよね。時々、サイゼリヤが話題になって論点の合わない論争がおきていますが、いろんな価値観があるという事を受け入れるのではなく、正しい、優れている、という主張であーだこーだ言いあってる不毛なやりとりですよね。正解なんて人それぞれなのに。

澤さんの著書では、職場の仕事を例に色々なお話が出てきます。
法治国家だから法律を守る必要があるけれども、
外の視点がないがゆえに、会社の空気感や他人の評価をあまりにも気にすし過ぎていないか。実は小さいことなのに、とても深刻な問題だと考えていないか。そんな状態から脱する為には、今いる組織に軸足を置いて、外の世界をのぞいてみると、自分が果たして幸せなのかという外の目線が獲得できたりリスクヘッジにもつながりますよ。そんなお話も出てきます。

これは本当に大切なことですよね。

私も自分の経験として、
薄給で長時間労働かつハラスメント上司にあたった時期もあり、
その時に、なんで自分は働いているんだろうと思っていました。
そういう時って自分がマヒしてしまうので、
その環境から離れることで自分を取り戻すことができて、
自分の人生で何を大切にしたいんだろうという事を考えなおました。
極論、社会人は仕事をすべきだというのも、日本の法律で決まってないから、仕事しなくても自分の人生がハッピーになるんだったら、それで良いわけですよね。仕事って目的じゃなくて手段なわけです。

自分を知る事の大切さ

自分がどんな時に失敗し易いのか。
例えば、怒られるということにとても敏感で、
上司に怒られると正常な判断ができなくなりがちとか。
あとは、寝不足で7時間睡眠が取れなかった翌日は、
日中の判断が鈍りがち等。人によって色々あると思います。

自分は何をしているとテンションが上がるのか。
例えば、私の場合は、ランニングをすることで、ちょっとスマートになったなという気持ちで過ごすことができます(実際はちょっと走ったくらいでは体型は変わらないのですが)。他にも、このジャケットの日は良い感じとか。そういうのって人それぞれありますよね。

他にも、怒りの感情の自分の納得できる扱い方を知っておくとか、
いろいろなシチュエーションに合わせたお話も出てきます。

エイリアスの重要性

エイリアスとは特定の場所にいる自分を、自分をまとった分身と考えるということ。

今の会社やコミュニティにいる自分を、自分の人生やアイデンティティと同一化する必要は全くないと澤さんはおっしゃっています。

この考え方、めちゃくちゃ重要ですよね。

今は私は負の遺産をなきものにすることができていますが、
例えば、会社で何か失敗をした自分がいたら、
その自分のまま、家でお父さんの自分になってしまう。
失敗したお父さんではないんですよね、お父さんはお父さんなんです。

特定の活動エリアごとに自分の機能を分身として派遣している、
という風に捉えるという考えは、わかりやすくて良いと思いました。

前に、とんでもないハラスメント上司にあたったことが一度だけあって、
会社で数字がうまく作れなかったときに、
こんなやつが父親で子供もかわいそうだな、という事を言われたことがあります。結構それがトラウマになっていたのですが、その後環境を変えて、活躍して昇格していく成功体験をつめたことで気持ちにも余裕が生まれ、今ではある程度切り分けて考えることができていますが、澤さんのこの考え方をしていると、ある場所ある場所の自分に集中ができますよね。何か新しことにもチャレンジがし易くなる気がします。

自分は何のために生きるのか?
自分の人生の手綱を他人に任せるような状態になってないか?

そのような状態に陥りがちな人に向けて、
有効な考え方をいろんな角度から紹介してくれる本書、
大変おすすめですので、まだ読んでいない方は是非手に取ってみることを、
おすすめします。

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