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はじめに

まある
目が合うと、ニコッと返してくれる。
よほど私が不安な顔をしているのか。
「大丈夫だよ」と言われているよう。

今日はどんな1日にしたい?と尋ねると、
楽しい1日と、「5」をたくさん書いて花丸を書いてもらう1日。
あとはお腹いっぱいとニコニコな一日。

兄を叱ると真っ先に飛んできて、兄をかばう妹。
兄が泣くと台所に水を汲みに行き、「きらく、お水飲んで落ち着いて」と兄の背中をさする妹。
兄が叫ぶと、凛とした顔でしっかりと抱きしめる妹。

「ママ大好きだよ。」と言った後、「あ、パパの事も1番大好きだよ!」とフォローを忘れず平等に愛を与えようとする姿に、母は尊敬の眼差しを向けてしまうが、気遣いに甘えすぎかと反省する、事もある。
いつもあなたが1番正しく、核心を突くため、自分の未熟さに気付かされる、事もある。

まある、愛する娘であり、私の師匠。
どんな時も優しいけれど、我慢強いという事も忘れてはいけないね。

きらく
パチパチパチパチパチパチと力の限り拍手をして、ニコニコとしている。
嬉しいのか、楽しいのか、ドキドキするのか、晴れやかな気分なのか、ウォー!と興奮しているのか。どんな言葉も当てはまらないかもしれないけれど、今は言葉にする必要もないかもしれない。
気持ちに名前を付けなくても、自分の気持ちを自分の身体全部で受け止めてあげている。
すごく優しくて素直な人だと思う。

夜ベッドに入り、天井を見ているうちに、今日の出来事を振り返っているのだろうか。一日の不安や心配を、自分なりになんとか切り捨てて眠りにつくために、今にも泣き出しそうな顔で「大好きする」と訴えてくるので「大好き」をすると少し柔らかい顔にもどる。
何度か目を瞑ったり開けたりを繰り返し、私がまだ起きているのかを確認しているうちに、寝息をたてて眠る。
今日はどんな気持ちになったんだろう。
どんな思いで過ごしていたんだろう。

もしもこの先、辛かった出来事を言葉にできたら、ママにください。
ママが全部食べます!

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