![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/107752043/rectangle_large_type_2_19123f896376ca47af82005a47d6f8c8.jpeg?width=800)
山パンで働いた話
1.はじめに
こんにちは、空念仏です。普段は塾講師しかしない私が気まぐれにヤマザキ製パンで勤務し、せっかくなのでノートにしたいなーと思って書き連ねます。
結論から言うと、行ってよかった。
山パンバイト悩んでる人はぜひ読んでみてくださいな。
2.概要
山パンがよく知られるのはひとえにその時給及びハードさ。
単純作業にして
昼¥1,100/h(主に9:00-18:00/12:00-13:00休)
夜¥1,375/h(主に18:00or20:00-29:00/24:00-25:00休)
の待遇の良さ(これでも以前は他の手当てとかあったり、時給が¥1,300だったりと待遇は悪くなったほうらしい)
私も夏休みにお金が必要なので思わずつられて、人生初山パンをまさかの夜勤ですることに。正直夜勤を選んだのは愚策だったと思う。
3.出勤
ついに出勤。パンのにおい漂う工場街を歩き、集合場所へ。
![](https://assets.st-note.com/img/1686318468495-fBlCPU1G0v.jpg?width=800)
その後、初勤務ということで簡単な工場や衣服の着用方法の説明がある。
今日はもう一人初めての人がいて、ハロワで職探し中のAさん。普段では絶対出会わない人種だが、すごく気さくに話してくれて、すぐに初めてどうし団結。心強かった・・・。
さて、当たり前だが工場は現場なのである。”現場猫の世界”なのである。
どんな人でも脳死で操作できるようあらゆるものがわかりやすすぎるマニュアルにまとまっている。塾ももう少しわかりやすい引き継ぎ資料を作れないものか・・・(ボソ)
![](https://assets.st-note.com/img/1686318711210-SkioIRHV7f.jpg?width=800)
4.配属
私とAは和菓子のレーンに配属されることになる。行った業務は
・掃除
・ラインで、番重(パンを入れる箱)に和菓子を移す
この二つのみ!!非常に単調だった。正直、単純作業なので、心を無にして作業に取り組めば案外何とかなる。もともと試験官バイトをしていたこともあり、特に苦ではなかった。まぁトータルで見たときに立ち仕事であることを除けば案外しんどくなかった。タイミングによっては他のパートのおばちゃんとかAとだべったりできたし。多分、総菜パンとかのえぐいレーンに配属されたらもっともっとだるかったんだろうなぁ、とも思っている。
夜勤なので眠かった。働いてから数日は眠気が残り、世の中の夜勤を行う人に尊敬の念をいだく。正直、昼勤務でよかった。
掃除では、床に散らばっている片栗粉を履いたりモップして掃除し、生産した後の機械の清掃を行った。
一つ驚いたのは派遣いびりの文化が何となく残っていること。
モノ運んでて、分からないことがあったのでおっちゃんに「これどうしたらいいですか~」って聞いたら、
「チッ、見てわからんかね~」
と言われた。(一応やり方は教えてくれた。)Aも
「派遣の兄ちゃんか?力んで失敗するなよ~ww(言い方に悪意を感じる)」みたいなことがあったらしい。
現場で、大きな声でヨシ!、と書いてある注意事項があったり、構内自動放送が流れていたりと非常に現場猫の世界だ!!!すごい!!!ってなっていた。
5.福利厚生
派遣でもヤマザキ社員の福利厚生を享受できる。
社員食堂のパン食べ放題(ただし持ち出し禁止)、格安社員食堂食べ放題。仮眠室、マッサージチェア使い放題などなど。悪くない。
6.総括
6-1.普段かかわらない人
この勤務では、Aのほかにパートのおばちゃんともいっぱい喋ることができた。普段塾講を基本に働いている私からすれば、出会うことのない人たちで刺激が多かった。
子育て、ニート生活、いろんな単発バイトの話などなど・・・。
一つ、山パンバイトの醍醐味に感じた。
6ー2.待遇
先述の通り、待遇は単純作業の割には悪くない。
昼勤務では
1100*8+(交通費実費)
夜勤務は、23:00-5:00まで1.25倍されるので
1100*2+1375*6+(交通費実費)
ここで自分語りだが、私は普段1日4コマ、週2で在宅の塾講をしているが、時給は¥1,450なのである。体を削る夜勤で稼げるのが約10,000、私のバイトの7時間と等価であるのだ。非常に、しんどさと賃金が見合わないなぁと思った。
で、個人的には夜勤より昼勤務のほうがいいような気がした。
なぜなら、福利厚生を朝昼晩の3食すべてで享受できるからである。
夜勤務だと、眠かったりなんなりで思ったよりも食欲がわかず、もったいないなぁと思ったからだ。
6-3.これから
単刀直入に言うと、もう何回かはお金のもらえる社会科見学としてもう何回かは働きに行きたい。散々やばいバイトだと聞かされてきた割には楽だとも思えたが、和菓子レーンは他のレーンと比較してハードさは低く、まだヤマザキパンバイトの本気を感じられていないようにも思えたからだ。しかし、お金を稼ぐ、という目的のためだけに働きに行くのは厳しいのではないかと思っている。
理由は2点
・自分のもともとのバイトの待遇が良く、無理にこっちで働く必要を感じない
・虚無すぎる
ただ、東北大生にはぜひ一度はこのバイトを経験してほしいと思う。東北大生、特に中学受験して中高一貫校で育ったり、バイトも塾講のみで誰でもできるような単純労働に従事したことがないような人は、世の中のあらゆる人が働けるこの仕事を通じて、ものの見方が変わるのではないだろうかと思う。
また新たな発見があったら追記するか、新しいノートを書こうと思う。駄文に付き合ってくれてどうもおおきに。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?