空腹

 まぁね。腹、へってるんで書いてみただけですよ。
 空腹になると。なんでもいいから、とりあえず、目に入ったものから。
 そんな見境をなくした状態となります。飢餓というやつは、非常に厄介であります。人を獣に変える、いや、戻す。衣食住整って人間性とモラルを維持できる。
「さて、言う事が、なくなったよ」
「そないゆうたかて、ここで終わるわけにはいかへんやろ」
「エセ関西弁は止めてください。この世にはエセ関西弁秘密警察が無数に存在するので、甘く見てはいけません。かつてユーチューブのコメント欄で指摘された経験があります。たかが、コメ欄ごときに文句を言う輩がいるのです。加藤純一の信者<衛門>と同じぐらい厄介なんですよ」
「すいませんでした」
 不毛な戦いはつづく。『空腹』なんてタイトルをつけてしまったがために、こんなことになっている。これが文章によるフリートークなのか。
「さーてと、どーしたもんですかね、いやー、えー、あー」
「ネタ集めを放棄したのかな」
「家に帰りたい」
「自宅のベッドの上だろうよ。これ以上ないほどマイホームで、マイルームで、マイベッドでマイタイムを謳歌してるだろうが」
「心持ちを表現しているのだ。哲学的であり、純文学的であり」
「いい加減にしろ。とりあえず、空腹について話せ」
「喰えないほど苦労してねぇでやんす。カタレト、イワレテモ、ハナセルことはアりませーん」
「開き直りは、諸刃の剣と見せかけた両刃の剣だぞ」
 しかし、空腹は現実である。彼等のしょうもない掛け合いは置いといて、どうしようもなくイライラしている。
 血糖値が下がる時に、感情が大きく変化するのだ。例えば食べた時は血糖値が上がる。ただ、血糖の血糖のうち20~30%が脳で消費されます。
 血糖が下がると、脳に糖が足りなくなるので、感情や精神面に不調が出やすくなる。低血糖状態になると、脳の血流が悪くなり、眠くなったり、理性を司る大脳皮質の働きに影響がでて、抑制力や判断力が鈍ったりします。
 その一方で「なんとか血糖を上げよう」と、興奮系のホルモンであるアドレナリンやノルアドレナリン、ドーパミンなどを分泌したりします。その結果、怒りや敵意、焦燥感、落ち込みなどを引き起こす。
「空腹の説明、コピーペーストですよ。まぁ文字数稼ぎですわ」
「よくもまぁ、いけしゃあしゃあと恥ずべきことを告白するね」
「そもそも、こんなテーマで何を話せと?」
「世界の飢餓問題について、とか、頭良さげなやつ、あるだろ」
「知らねーよ。下腹部ぽっこりのアフリカの餓鬼のことなんて。何を話せと? あんなん、政府の問題だろ。どーせ、寄付を自分たちの懐にいれて、宣伝用の映像をつくるためにちょっとだけ支出してるんだろ。何十年も支援してて、なんでいつもまでも貧しいんだ? うんともすんとも、よくなってるように見えねーし」
「問題発言のオンパレードはやめてください」
「待てと。そもそも空腹と飢餓は話が違うだろ。お前のミスだろう」
「すいませんでした。つづけてください」
「要は、いい加減、風呂に入って、クラフトビールとレバーと砂肝の燻製とちっせえ蟹のピリ辛揚げと、茄子の肉はさみを貪りたいんだよ」
 早く小便と大便のもとを、咀嚼して、喉、食道を通過させたい。
 もうnoteの執筆をやめて、サタデーナイトフィーバーしてぇす。
「文字数足らんだろ、もう少し粘れ。才能を見せてみろ」
「そーだ、そーだ、DJ.Soda、カルピスソーダ」
 あー嫌だ嫌だ。もう止めたい。酒のみたい。
 風呂にはいってみれば、良い「締め」を書けるかもしれない。
『しっとりとろける北海道ミルク風呂 旅するJUSO』を使用した結果。
 どうですか。効果のほどは。人工的なミルクのよい香りがするよ。それだけであり、文章にブーストをかける効果がないのは当然です。
 最早。
 限界。
 私は、落ちこぼれ人間、社会のはみだし者、アウトロー。どうしようもない人間であって。さて、今日の名言でも書いて終わりにするか。

「家に帰りたい(在宅中)」


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?