見出し画像

時空超越太陽系

ある日の美術の授業、生徒は大きな画用紙に10個の小さな丸を描いた。
それらの丸は、我々が住む太陽系と全く同じ動きをする、寸分違わない10個の太陽系だった。
これらは量子エンタングルメントのように互いに結びつき、全てが同時に同じ現実を展開していた。
しかし、画用紙の残りの部分は何も描かれていなかった。
これは、時間も重力もない無限の可能性が広がる空間であり、死後の世界でもあり、産まれる前の世界でもあった。

若き科学者エマ・ライトは、この無時間の空間に興味を持ち、研究を進めていく。
ある日、エマは量子エンタングルメントの技術を使い、自分の意識をこの空間に投影することに成功する。
そこで彼女が見たのは、無限の可能性が交錯する光景だった。
エマは、全ての太陽系が深く結びつき、生命が無限に続くサイクルの一部であることを理解した。
この発見は、人類の理解を根本から変えるものだった。
エマの旅は、無時間の空間と現実の世界を結びつけ、新たな次元への扉を開く冒険の始まりだった。

生徒は「もう一枚画用紙をください」と言った


この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?