ホームズくんと学ぶ!「おとり物件」ってなに?~ズバリ!原因編~
前回の記事はコチラ!
■はじめに
前回は景品表示法における不当表示の一つ、「おとり広告」の意味や、不動産業界のおとり広告である「おとり物件」について教えてもらったホームズくん。「おとり広告がなぜ掲載されてしまうのか!?」後半スタートです!
■悪徳不動産?架空物件?おとり物件の原因は?
ホームズくん:
でも、「おとり物件」を載せちゃうような会社さんってそんなにいるのかなぁっ
情報審査:
そうですね、例えば先程話した①の「存在しない物件」の広告を行うような不動産会社は、今の時代、非常に少なくなっていますので、LIFULL HOME’Sに掲載されている可能性は極めて低いです。
ホームズくん:
そうなんだっ!良かったぁ~っ
情報審査:
漫画やドラマに出てくるような「悪徳な不動産会社」を知っている人は、「おとり物件」という言葉を聞いた時に、「存在しない物件の掲載」を思い浮かべるかもしれませんが、今は不動産会社さんやポータルサイトの頑張りによって架空物件や虚偽広告は着実に減っているんですよ。
ホームズくん:
やっぱり嘘はいけないことだもんねっ
あっ!でも②の「存在するけど取引できない物件」はっ?
情報審査:
鋭いですね、ホームズくん。
実は、今の不動産広告で最も多い物件は②の物件なんです!
■現代のおとり物件の原因は?おとり広告に惑わされない為の注意点は?
ホームズくん:
先にお申込が入ったり、住む人が決まったおうちの広告だったよねっ
どうしてそんな広告が掲載されちゃうのっ?
情報審査:
原因のほとんどは「広告の消し忘れ」ですね!
ホームズくん、不動産会社は大きく「仲介会社」と「管理会社」の2つに分かれているのは知ってますか?
ホームズくん:
うんっ!管理会社さんはおうちを管理する会社で、仲介会社さんはおうちを紹介してくれる会社だよねっ
情報審査:
さすがっ!この図を見てください!
情報審査:
物件に申込みが入ったかどうか、最新の情報を知っているのは、その物件の管理をしている管理会社です。
仲介会社が申込の有無、入居の有無を調べるには、都度管理会社に確認を取る必要があります。
ホームズくん:
なんだか伝言ゲームみたいっ
情報審査:
ただ、仲介会社は多いところで数千件の広告を取り扱っていますので、常に最新状態にしておくためには、多大な労力と人手が必要となります。
物件の申込み状況を管理会社に確認した時点で、たまたま申込が入っていれば仲介会社も広告を落とせるのですが、そうでない場合・・・
ホームズくん:
「存在するけど取引ができない物件」の広告が載せっぱなしになっちゃう場合もあるってことっ?
情報審査:
特に1月~3月・9月のように転居シーズンは入退去が激しく物件広告の更新頻度も多くなる一方で、本業であるお客さま対応もしなければいけませんから、仲介会社も忙しく、結果として広告を非掲載にするのが遅れてしまう場合があるようです。
ホームズくん:
そっかぁ、不動産会社さん達も大変な中、頑張っているんだねっ
おとり物件に気付ける方法ってないのかなぁっ
情報審査:
物件広告には情報更新日が入っていますので、日付が比較的新しいものを選ぶ、といった方法はあります。でも問い合わせる直前に申込が入ることも当然ありますので、絶対お約束できるものではありません。
ホームズくん:
うーんっ でもさっきのお話を聞いちゃうと、「おとり物件」が掲載されちゃうのは仕方ないことだと思っちゃうっ
情報審査:
もちろん、不動産会社の皆さんは日々、募集状況の確認に努めていただいてます。
ただ、やはり「おとり物件」は仕方ない、で済ませてはいけないと私たちは考えているんです!
ホームズくん:
それはどうしてなのっ?
情報審査:
今日は長くなってしまったので、その話はまた今度、ゆっくりお話ししましょう!
ホームズくん:
え~っ、もっとお話し聞きたいっ!
情報審査:
次に遊びに来た時は、「実際におとり物件の被害にあうとどうなるか?」という部分をもっと詳しくお話しますねっ!
ホームズくん:
わかったっ!楽しみにしてるねっ!
■今日のまとめ
✅架空物件や虚偽広告を行うような悪徳な不動産会社は減ってきている!
✅最も多い「おとり物件」は不動産会社が広告を削除する作業を行えなかった事で掲載され続ける募集終了物件!(入居済みや成約した物件、申込が入った物件)
✅不動産管理会社と不動産仲介会社の情報共有のタイムラグが「広告の消し忘れ」の原因!
✅1月~3月、9月などの引越しシーズンは不動産業界も繁忙期の為「おとり物件」が発生しやすい!
✅お部屋選びの際はなるべく情報更新日が最近かを確認!
■次回予告
おとり物件について詳しくなったホームズくん!
次回は「おとり物件の消費者への影響」について勉強するみたい!
お楽しみに!