「動物病院四方山話」34(猫達って鋭いのよ!)
私の名前は「みぃ」
動物病院で暮らしている猫
私が経験した動物病院での四方山話を紹介しています
前回の動物病院四方山話はこちら
皆さん、私達ネコを侮ってはいけないわよ!
私達ネコってあなた達ニンゲンの何倍も鋭いのよ!
えっ、何がって?
感性よ、カ・ン・セ・イ!!
『野生のカン』っていうヤツね。
何の話をしているのかって?
そうよね、いきなりこんなことを言ってもチンプンカンプンよね。
実はね、患者さん達がよくお話しされる事があるの。
「動物病院に連れてこようと思うと、どうして分かるのか分からないんですけど、どこかに隠れて姿が見えなくなってしまうんですよ。」
ネコさんにぞっこんの皆さん、あるある話ではないですか?
だって当り前じゃない、私達ネコはそんな雰囲気をいち早く察知するのよ!
特に身の危険を感じた時は特にね。
一番分かりやすいのは、病院へ行くときに入れられるケージを準備し始めた時よ。
いつもはしまってあるのに、そういう時に限って出してくるでしょ?
もう、バレバレよ。
それでなくても、朝から
『今日は動物病院へ行くわよ!!!』
って雰囲気がにじみ出てるんだから。
警戒心マックスになるに決まってるじゃない!
そんな状態でケージを出そうとしたら決定的よね。
ケージをしまってあるところもちゃーんと把握してるしね。
そうなったら、もう
ヤバい!
逃げろー!
って事になるのよ。
私も何回か経験したことがあるけど、たぶんネコ達ってほとんど同じ反応をすると思うわ。
中には、全然平気な子もいるけどね。
トラさんみたいに。
そこで、一平ちゃんは考えました。
飼い主さんにもお話ししているみたい。
「病院に来るときのケージを普段から出しっぱなしにしておくというのはどうでしょう?」
「いつもくつろいでいる部屋に置いておいて、扉は開けたままにしておくと、その中に入って遊んだり、くつろいだりしてくれるかもしれませんしね。」
だって。
ケージが特別なものではなく、
『いつもあるもの』
って認識してもらうためなんだって。
さらに、
『そのケージの中でおやつをあげたりもしてくださいね』
なーんてことも言ってたわ!
ちょっと、変な入れ知恵しないでくれる!!
でもね、ケージってなんだか変な感じなのよね、落ち着かないというか何というか・・・
ダンボール箱だったら大好きですぐ入りたくなるんだけど、ケージは何だかちょっと違うのよねぇ。
危険回避能力に長けているからかしら、何かを感じるのよね、私達ネコって。
でもね、流石にずーっと置いてあると、徐々に特別なものではなくなってくる、っていうのは一平ちゃんの言う通りかも・・・
* * *
ちょっと話が脱線しますが、
どうしてもダンボールに入りたい子が里塚家にもいます。
サイズ的に余裕があるダンボール箱の場合
ちょっと入るには小さいんじゃないの?
っていう場合
ちょっと、全然入れていないじゃないのよ!!
ぴったりフィットというのはこういうことを言うのよ!
山吹さんが描かれたこの子みたいに優雅に入ってくれてたらいいのに・・・
イラストは山吹さんのnote記事からお借りしました
* * *
ごめんなさいね、話が脱線しちゃったわ。
でも、不思議よね。
家でケージに入れられるのは嫌なんだけど、診察室でケージから出されるのはもっと嫌なのよね。
診察が終わったら、あれだけ嫌だったケージに一目散で逃げ込むんですもの。
そうですよね。
人間だったら病気を治したり予防するために病院へ行くんだ、って分かりますけどね。
分かっていても、何だか緊張しますものね。
小心者の里塚は病院で血圧を測ると数値が高くなってしまいます。
・・・すみません、どうでもいい情報でした💦
動物達にとっては、訳も分からず怖い所(病院)に連れて来られるんですから、なおさら怖いですよね。
ごめんねー、怖い思いさせて!
おわり