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お受験

先日、めまいの患者さんが1か月ぶりに来院された

めまいは大丈夫だが、
胃が痛いという

そういえば、一人息子さんが
中高一貫の中学校受験をされるといっていた

聞いたら、この界隈では有名な
屈指の中高一貫学校だった 

いよいよ受験が近づいてきて
それによるストレスが胃にきているんだろうと
ご自分でも言っておられた

今、息子さんは中学受験のための塾に行っている

そして、塾からは

「クリスマスから年末年始にかけて
ご家族でもお祝いとかパーティーとか控えていただきたい
もし、ご兄弟がおられるようなら、
塾に行っている間に、やってください」
と、通達があったらしい

そこまで塾から言ってくるんだ
と、驚きを隠せなかった

休みは年末の31日だけで、正月1~3日もあるとのこと
すごい!

娘の大学の同級生が言っていたことを思い出す

「大学受験より、中学受験が一番しんどかった」って
友達が言ってた

わけのわからないうちに
猛烈に勉強した記憶
本当にしんどかった
とのこと

私は、年末年始のお祝い事は
けじめだと思うし
そういった行事は
一番大事だと思っている

昔は逆に反発していた所もあったけれど
今では、一番大事だと思っている

お正月に
家族と共に
おせち料理を食べるとか
お参りに行くとか
自分の部屋の掃除などは
するべきだと思う

そうはいっても我が家の子供たちは
あまりしないけれど・・・

塾から
年末年始のお祝い事はするな、
おまけに塾に行っている間に家族で済ませろ
などと言われるのは
おかしいのでは?と思った

こどもは
勉強が最優先で褒められるし
認められるし
それでいいと思うだろう

塾の先生の言っていることに
家族がそのまま行動していたら
塾の先生の言うことが
正しいと思うだろう

こうして
高いストレスに耐え忍び
勉強が最優先の世界に飛び込んでいくのかな

って思った

私は病院に勤めていたのでドクターとは
よくお話ししていた

ドクターなどは特に
厳しいお勉強の期間を長い間すごされ
それをずっと継続されているのだと思う

しかし、時として
全員ではないけれど
あまり人の気持ちをわかっていない人がいた

何が優先するのか

しつけ
と言われる物事は
時には
なんでこんなこと?
って思うことがよくある

帰ってきたときにはくつをそろえる
ごはんの時は皆で「いただきます」と言ってご飯を食べる
おはよう、おやすみ
という挨拶

神社に行って手を合わせることは
今ではほとんどしないけれど
昔から地域になじんでいた大事な場所だった

四季折々の行事は
田舎にはたくさんあって
面倒くさいことばかりだと感じていたけれど

今となっては、それが
家族・地域のつながりを感じさせ
お隣ご近所のありがたみを知ることになり
ひいては自分の地域への貢献にきっかけになったり
国を良くしたいという気持ちにさえつながることになる

自分のやりたいことは
時にはわがままになる

嫌だと思っていたけれど
やっていてよかった、と思うことばかりだ

勉強より
優先することが時にはあると思う

それなくしては
何のために勉強しているのかわからなくなる
ことがある





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