『ギフテッド応援ブック』の感想

私は明らかに学校に馴染めない子供だったので、今の子供達が同じ様に辛い気持ちで『普通』の学校に行かなくてもいい選択肢があるって素晴らしいと思った。
私がギフテッドかどうかは分からないが、似たような辛さとか周りとの感覚のズレを感じて生きている。
小さい頃からずっとそうで、周りに合わせようと試行錯誤してきたものの、生きてる意味がわからなくなるばかりで、こんなに辛いならいなくなりたいという思考が湧いてきた。
そんなわけで私の特性はやや改善はされたものの治らなかった。
ここまで来ても治らないならもうこのままで生きていく方法を考えるしか無い。
環境を一新しているのが今である。

やはり環境というのが人間に対して与える影響は大きい。
この本の中では、学校に馴染めなかった子供も、『ギフ湯(支援者がっつくったギフテッドの子供達が過ごせる居場所)』で、伸び伸びと過ごしている。
そのままでいいと行ってくれる場所があれば、周りの環境に自分なりに寄せながら、他者との距離感を調整して過ごせるのだ。
所謂定型とは形が違うだけで、ギフテッドの子もきちんと成長している。
そうして段々周りとの摺合せができてくのだ。

子供の環境はある程度親や周りの大人が気付いて整えて上げた方がいい。
しかし、最近の大人は異常に子供に干渉したがる人も多い。
そんなに干渉されたら子供もやりづらいだろうなと思ってしまう。
そんなに本人から自活能力を奪って、彼はこの後どうやって行きたいくのだろうと逆に不安になる。
親と子といえど、他人なので、相性もある。
切り分けができない人間は大変だなと思う。
私は自他の境界の切り分けができない自覚があるので、余計にそういう部分が目につくのかもしれない。
全ての人がもっといきやすくなる社会に向かっていきたいよな。

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