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アジア人差別について思う事

初めに、これは私がアメリカに住んでいて実際に感じている、あくまでも個人的な意見です。

私は今、サンフランシスコエリアに住んでいて、この地域は比較的アジア人が多いと感じます。アジアンアメリカン、移民、留学生、アメリカの現地会社員や駐在員などそれぞれですが、私が現在カレッジにいるので、そこで出会うアジア人から感じるアメリカのアジア人差別について書いてみます。

アメリカには、典型的なアジア人は「頭が良くて裕福」と言うイメージを持っている人が多くいます。そして、ここ十数年でアジア人の平均所得は白人のそれをかなり上回っているのが事実です。

私の住んでいる地域には、公文や数学のチュータースクールがたくさんあるし、そのようなスクールに通えるかどうかは、その家庭の経済力によります。チュータースクールに行けないからと言って、必ずしも勉強についていけなくなる訳ではないけれど、学校外での勉強時間によって、勉強への関心が変わる事も事実だと思います。

私が聞いた話ですが、アメリカの高校には進学クラスがあって、テストや試験の点数で振り分けられるそうです。そのクラスにはアジア人と白人の割合が多いらしく、このクラスに入れるかどうかで競争率の高い大学に入れるかが決まると言います。そして、そのいい大学を卒業することは大企業に行ける近道であり、その家庭の経済の循環を作ります。

これは、日本でも所得の差によって起こっている事だけれど、アメリカではこの差の中に人種の隔たりがあります。低所得層は黒人やラティーノの人々が多く、教育の機会や職種に制限が出てしまいます。カレッジをドロップアウトせざるを得なかったり、通うことができないのも、彼らが多いと言いいます。

コロナで起きたパンデミックは彼らの仕事を奪い、高収入の人々程、仕事がリモートに切り替わっただけです。コロナは確かにアジア人差別(道端での暴力など)の発端になったかも知れないけれど、それは単なるきっかけに過ぎず、根本にあるのは、低所得者の日頃のジェラシーから来るアジア人嫌いに他なりません。


アジア人差別は有色人種への差別とはまた違います。アジア人差別は jealousy が根元であり、有色人種への差別は fear から来ています。

もちろん、歴史を遡ればアジア人に対する経済格差へのジェラシーだけが原因ではありません。だけど、今現在あるアジア人差別はやはりこの割合が多いのかなと、アメリカに住んでいて私は思います。


英語学習用:https://twitter.com/learningish00



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