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生成AIと共に創るSF第2日目 掌編「永遠の命」

或る男と女が試行錯誤と長い努力の末、永遠の命を手に入れることに成功した。これでもう我々は、死を恐れることは無い。

二人は有頂天になって、許される限りの放埒と歓喜の時間を過ごして生きることを楽しんだ。

ところが、或る気怠い日の午後、彼等はふっと「彼岸」という言葉を思い出し、それについて語り合った。

だが、彼らは死を知らないため、彼岸に行くことができ無いどころか、どうしても身近にそれを感ずることが出来ない。

彼らは、永遠の命を持ったことで、人生において何が大切なのかを見失ってしまったようだ。

挙げ句の果て、彼らは、自分たちが死ぬことのできないことに苦しみ続けることになってしまった。


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