人間の性格は中2で決まる説
高校時代、予備校の講師に「どうすれば性格を変えられますか?」と相談した。その時の返答が今でも忘れられない。
「性格というのは中2くらいで決まってしまい、それ以降はどんなに頑張っても変えられないと思う。だから性格を変えるのではなく『出し方』を変えていくしかない」
当時の私は相当暗かった。学校ではいつもぼっちで、体育の「グループを作って下さい」で詰んだ。だから明るく、今で言う陽キャのパリピになって友達を作りたかった。しかし、突き付けられた現実は「今から明るい性格になるのは不可能」。
***
そんな私も気付けば30代の社会人。予備校講師の言う通り、暗い性格が治ることは無かった。それどころか、暗いの延長で「やさぐれる」ようになってしまった。
評価の良い人や昇進する人を見る度に「何故アイツは評価されているのに自分は……」と恨みを抱いた。その感情は時に愚痴という形で表に出てしまい、そこでまた怒られるという負の連鎖が続いた。
***
新しい職場で2人の男性社員と再会した。どちらも20代前半で、一人は3年ぶり、もう一人は2年ぶりである。
2~3年しか経っていないのに、立ち居振る舞いが完全に「大人」になっていた。私の言う「大人」の意味については(漠然としているが)以前の記事から引用する。
2人とも確実に、以前とは明確な変化があった。私は今でも「中2で性格が決まる説」を信じているので、とどのつまり「出し方」を変えたということになる。こんな若い人でも「出し方」を変えられるのかと驚かざるを得ない。決して有能になったとか、仕事で大きく成長したわけではなさそうなのだが、それでも人間として「大人」になっている。
***
「素直になれ」が、やさぐれ人間の私に与えられた新たな課題である。心の奥底にある「暗い」「やさぐれ」といった負の性格が消えることは決して無いが、それでも素直な自分を「出さなければ」ならない。
勝負の一年が始まる。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?