統合失調症になった親友①警察からの電話
「ミケと喋れるようになったよ俺」
26歳の頃、地元の親友Aから電話で言われた。
あーまた酔っばらってるか、クスリやってるな、、、
(当時は脱法ドラッグや、脱法ハーブが普通に買えた時代でした)
私は適当に話を合わせて電話を切った。
親友Aは若くして両親が出て行きおばあちゃんに育てられたがそのおばあちゃんも20歳で亡くなった。
急性心筋梗塞でトイレの中で倒れ、親友Aがバイトから帰り冷たくなったおばあちゃんを発見した。
こんな悲惨な家庭環境でも親友Aはいつも明るくそこまで人の道は外れてなかった。(ニートで脱法ドラッグをしてギャンブルにはまっていた程度)
人望もあり男女問わず親友Aの周りには常に人がいた。私もそのうちの1人だったが周りの人と違うのは将来を心配していた。亡くなったおばあちゃんから常々親友Aの事を頼むと言われておりおばあちゃんの葬式では私が一番号泣していた。立派な仕事に就けとは言わないがまともな仕事に就くよう時には仕事を紹介していたが長くは続かなかった。
数えきれないほどの仕事を辞め、またPS4や朝から飲酒、脱法ドラッグの日々が始まったかと思えば今度はネコと話せるか、、、ミケと喋れるようになったという電話は少し私を苛立たせた。
次の日の晩に見た事のない番号から電話がかかってきた。
「○○県警察の者ですが、Aさんの知り合いですよね?Aさんの事で伺いたい事があります」
つづく
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