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私が出会った素敵な親子

こんな出会いもあるんだなって思えたから
もっと周りを見てみようと決めた



私は毎週土曜日にとあるお風呂施設に通っている
日々、パソコンと向き合う仕事をしているから
とても肩こりが酷いし、腰も痛い
そんな1週間分の疲れを癒すために
このお風呂通いがやめられない


その日もいつも通りお風呂施設に入った
この時は一番疲れがたまっているから
周りにはどんな人がここに訪れているのかとか
そんなことを気にする余裕はない



疲れは視野を狭くしてしまう
そんなことを今なら思う



私はこのお風呂施設では、特に露天風呂が大好きで
ここにいる時間の多くを露天風呂で過ごしている
そよ風が気持ちいい
木漏れ日が水に反射してキラキラしてとても綺麗
やっとここでそんなことを考えることができるくらいの視野の広さを持てるのだ



なんだかゆっくりと時間が過ぎていく
そんな感覚すら感じる



露天風呂を堪能していると
一組の親子が入ってきた

お子さんはまだとても小さい
可愛らしい女の子だった



この施設はよく家族連れで訪れるお客さんが多くいる
この親子もその中の一組
私はそんな認識だった



女の子は大きなお風呂が楽しいのか、はしゃいでいた
でも、他のお客さんに迷惑にならないように
きちんと節度を守る
あの歳で天晴れだ

そして私を含めた他のお客さんのところへ行っては
きちんと
こんにちは!
とあいさつをする
恐ろしいくらいの律儀さ!


そしてお母さんの元へ帰ると
お母さんは女の子に


〇〇ちゃん、大好きだよ


と何度も何度も伝えていた
正直驚いた
こんな風に、場所や他の人を構わず
自分の子どもに  大好きだよ  と伝えているお母さんは私は今まで見たことがなかった

でも、本当はこんな風に大好きだよって
どんな時も言ってくれる
そんな親を子どもは望んでいるんじゃないのかなって
その時とても強く感じた

こんな素敵なお母さんだから
この子は誰に対しても分け隔てなく
きちんとあいさつができる子どもに育ったのだろうな

私は偶然お風呂で素敵な親子に出会った
でも、きっと今まで見たことがないと思っているだけで
実は素敵な親子は今まで私の周りにたくさん居たんじゃないかな?


日々、生活を送るうちにどんどん視野が狭くなって
こんな素敵な人たちを私は見落としていたのかなって
すごくすごくもったいない
そんな気持ちになった

もしかしたらすぐ近くに素敵な発見があるかもしれない
だから私はこれからは
色んな方向を見てみようと思う
意識的に狭くなってしまった視野を広げて
もっともっと
素敵な人たち、素敵な風景、その他の素敵なものを
取りこぼさないように
広げた視野で見つけていきたいと思う


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