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【信条】半袖短パン小僧の生態について

ウバといいます。
訪ねていただきありがとうございます。



今年の夏は、いままでの夏より暑い。そんなことは去年の夏も言ったのだろうし、来年の夏もきっと言うのだろう。

夏になると、わたしは半袖短パンで過ごすことが多くなる。というか、それ以外の格好をしなくなる。

半袖短パンのはなしをすると、彼のことを思い出す。なぜなら、彼こそが半袖短パン小僧を名乗る権利を持っているのだから……。



赤木(仮名)くんは小学校の同級生だ。お調子者で元気な男の子だった。とくに仲良くしていたわけではないが、たまに遊んだりするくらいには交友があった。

赤木くんは、学校の近くに住んでいで遅刻しらずだ。そんな彼は、何故か年中半袖短パンだったのだ。今考えても、なぜなのかわからない。

赤木くんの意向なのか、それとも家庭の方針なのか謎である。兄弟がいたのかを覚えてないが、とにかく赤木くんは半袖短パンだった。

夏はわかるが、冬の半袖短パンは自殺行為なのではないだろうか?しかも、赤木くんは「やっべえ、寒うぅぅ」と言ってたではないか。

なにが彼をそこまで突き動かすのか?それは彼にしかわからないのだろう。高頻度で24時間テレビのTシャツを着ていた彼は、きっと誰よりもチャリティー小僧だったのかもしれない。



なんだよ、チャリティー小僧って……



卒業式の日、赤木くんは小学校6年間を半袖短パンで無遅刻無欠席で登校したことを表彰された。何気にすごいことだ。そう簡単には達成できないだろう。とくにうらやましくはないが。

自分が達成したなにかを表彰されるという体験は、その先の人生で大きな自信になるだろう。いわゆる成功体験というやつだ。

6年間を半袖短パンで過ごしたという体験が、何の役に立つかはわからない。それでも、それを達成した赤木くんはすごい。

そんな赤木くんも、今年で38歳のはずだ。元気にしているのだろうか。もうオッサンだろうし、冬にはコートくらいは着てるのかもな。その下は半袖短パンで……変態だ。



思い出に浸るのはいいことだが、とくに書くことでもない気がしてきた。もうそろそろ伝えたいことを書くべきだ。

子供には季節に合った服を着せてあげてほしい。普通に考えたら、真冬に半袖短パンは虐待だ。暖かくしてあげてほしい。

学校側も、表彰する前に止めてあげてほしい。寒さを我慢しても、きっと精神は強くならない。

せっかく四季がある国に生きているのだ。洋服で四季を感じるのも、子供の成長に必要なのかもしれない。

半袖短パンで書きながら、そんなことを思ったのだった。



記憶の中の半袖短パン小僧を想いながら……。



ここまで読んでいただきありがとうございます。
今までの夏で、今年が絶対いちばん暑いなあ



それでは、佐世保の隅っこからウバでした。


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