吹奏楽の夏の定番曲【夏の連続投稿チャレンジ】
『響け!ユーフォニアム3』に感動してシーズン1、2とリズと青い鳥を一気見してしまいました。
『3』が主人公である吹奏楽部部長の黄前久美子が3年生のときの話だったので『1』『2』は学年毎のエピソードかと思ったら、『1』『2』は1年生の話で、リズと青い鳥が2年生の話でした。
『3』で登場したOGたちの背景や全体の話の伏線を確認できてよかったです。
全体の感想としては、全ては『3』の第12話につながっていたんだと思いました。というよりも、第12話のために全てがあったと言っても過言ではない気がします。
この第12話は原作と異なる話になっているとのことで、改変してでも描きたかった京都アニメーションの覚悟と自信が凝縮されていたと感じます。
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さて話は変わりまして、吹奏楽の夏の定番曲といえば、やはり甲子園でしょう。甲子園は高校球児のみならず吹奏楽部の戦いでもあると思います。
一番の推しは美爆音の習志野高校です。チャンステーマの『レッツゴー習志野』はテンションが上がります。
そして、今年の甲子園の目玉はなんといっても秋田県代表の金足農業高校です。あの6年前の『カナノウ旋風』は強烈な印象が残ってます。
準々決勝の近江高校戦は壮絶な試合でした。
金足が1点ビハインドの9回表。ノーアウト満塁のピンチを金足のエース吉田輝星くんがなんとか0点にしのぎます。県大会から連投に次ぐ連投でエースを休ませたい。延長戦は避けたい。逆転するなら9回裏だ。そのために、まずは同点に追いつきたい展開でした。
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9回の裏、金足の先頭打者がヒットで出塁すると、続くバッターもヒットでノーアウト1,2塁。送りバントの構えで球種を見極め、四球を選んでノーアウト満塁。
一塁側アルプススタンドでは吹奏楽によるチャンステーマ『タイガーラグ』が演奏されて応援が更に熱を帯び、サビの部分にあわせるかのように金足の3塁ランナーがホームに向かってスタートを切る。ピッチャーが投げた第3球をバッターがスクイズ。3塁ランナー生還。
守る近江のサードは1塁に投げて1アウト。
そのとき、何が起きているのかわからなかった。金足の2塁ランナーは3塁ベースを蹴り、ホームに向かって迷わず走り抜けていた。
近江のファーストは慌てて、バックホーム。キャッチャーのタッチが届かず2塁ランナー生還。金足の逆転サヨナラツーランスクイズが決まったのだ!
歓喜の甲子園で近江のキャッチャー有馬くんがホームベースに突っ伏したまま立ち上がれなかった。9回裏を抑えれば、勝ち上がるのは自分たちだったはずなのに。甲子園の魔物に取り憑かれてしまった。
その有馬くんを抱えて立ち上がらせたのが、金足のキャプテン佐々木くんだった。
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思い出しただけで涙がこぼれてしまいます。
近江のキャッチャー有馬くんとピッチャーの林くんはこのとき2年生でした。そして、翌年、滋賀県大会を優勝してまた甲子園に戻ってくるのです。
話は現在に戻り、今年の秋田県を制した金足農業高校のピッチャーは6年前のエース吉田輝星くんの弟の吉田大輝くんです。まさに甲子園は筋書きのないドラマです。
金足農業高校のチャンステーマ『タイガーラグ』が甲子園で演奏されたら、泣いてしまいそうです。
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