渋谷で17時_登場人物と目次【シロクマ文芸部】

ショートショート？をつなげて連載中です。毎週金曜日に投稿予定です。 目次に各話のリンクを貼っていますので振り返りにどうぞ。 ◆登場人物◆ 憲吾🚲（19歳）　大学１年生　大館から渋谷まで自転車旅行中 広和🚌（25歳）　公務員　　　深夜バスに乗って新宿経由で渋谷へ 未希🍕（19歳）　大学２年生　宅配ピザ屋でバイト中 厚貴💗（26歳）　会社員　　　救命救急講習を受講しながら妄想中 弘樹👮‍♂️（35歳）　警察官　　　渋谷駅前交番に勤務 男　🥷（？歳）　忍者ハッタリくんのコスプレを

腐れ縁だから【青ブラ文学部】【エッセイ】

大学時代からの友人を腐れ縁とでもいうのだろうか。社会人になると新しい友人をつくる機会があまりない。だからアラフィフになっても、遊びにいくときは大学時代の友人を誘うことが多い。噂をすればラインが届いている。 🍥登山に行かないか？ 🦍いいね ⚽登山はちょっときついな 🚗おれも 🍥ハイキングなら 🦍いいね ⚽ハイキングならいけるかも 🚗ハイキングなら俺もいくー 🍥じゃあGWにいこうぜ ⚽たのしみー 🚗でも雨みたいよ 🦍なんとかしろー 🍥雨ごいでもするか ⚽もっと降ら

金魚鉢 👮‍♂️16：55【シロクマ文芸部】

(　前　話　／　目　次　) 「金魚鉢かぁ、器用にできてるなあ」 「かわいいでしょ」 「そうだね、とってもかわいいねぇ。ねえ、先輩。あれ、弘樹先輩っ」 「ん。洋太、なんだ？」 「これですよ。この娘が持っているバルーンアートの金魚鉢ですよ」 「おまわりさん、かわいいでしょ」 「ん。かわいいね」 「お嬢ちゃん、見せてくれてありがとう」 「うん。じゃあ、いくね。おまわりさん、バイバーイ」 「バイバーイ」 「ん。ああ、気を付けるんだよ」 バルーンアートの金魚鉢を持った女の子は両親の

トラブルを笑いに【ラジオ】【エッセイ】

【AM 2:50】 目が覚めた。 スマホを手にとって『2:55』にセットしたタイマーを解除すると、準備を始めた。 先週の「佐久間宣行のオールナイトニッポン０」で10月27日に横浜アリーナで番組イベントを開催することが告知された。 チケットは翌週の放送開始時刻から先着販売するとのこと。つまりAM 3:00 に販売開始されるわけだ。なかなかに狂っている。 いつも通り6:00に起きてから購入しよう、とは思わなかった。放送終了の4:30までに売り切れてしまうと思ったからだ。

帰りたい場所【浦和レッズ】【青ブラ文学部】【３行日記】

「オッス！オラ・ソルバッケン。待たせたな。なんだ、おめー元気ねーな」 長崎戦に敗れてルヴァン杯敗退。脳内観戦でもひどい試合だったとわかる。 現時点でホーム５勝１敗１分、アウェイ３勝５敗２敗、埼スタに帰りたい… 山根あきらさんの企画に参加しています。 お題の「帰りたい場所」で３行日記を投稿しました。 #浦和レッズ #urawareds #青ブラ文学部 #帰りたい場所 #3行日記

日高・飯能ハイキング【イベント】

先日、友人と行った「鎌倉ハイキング」が好評で第２弾を企画しました。 今回は埼玉県の日高と飯能をハイキングしてきました。 「淡いブルーの花の名前ってなんだっけ？」 「え～と、いまの季節、満開で有名だよね」 「家族で見に行こうと思ってたんだよね」 「あれだ、モルヒネ」 「それそれ」 「いや、麻薬でしょ、それ」 「麻薬が自生してるのか？」 「そうじゃなくて」 「モネフィレじゃない？」 「それだ！」 誰も花の名前がわかりません。あとで調べたら「ネモフィラ」でした。 「日和田山の

山岳カルマ【毎週ショートショートnote】

「取材に応じて頂き、ありがとうございます」 「こちらこそ」 ここは山岳に囲まれた盆地に位置している。北側にある山だけが岩山で草木が一切生えていない。古来より地元では『カルマ』と呼ばれ恐れられていた。稀に近づく者もいたが、生きて帰ってくることはなかった。 「その伝説を陸軍が利用したんですね」 「ええ」 戦時中、生物兵器の開発が進められていた。『カルマ』は岩山自体が堅固で防衛上有効であり、地元の人も近寄らないことから、ここに研究所が設置された。戦後、研究所は閉鎖されたが、生

文学トリマー【毎週ショートショートnote】

「芽衣、誕生日には何が欲しい？」 「ワンちゃんを飼いたい！」 「前から飼いたいって言ってたもんな」 「小学生になったら飼っていいよって言ってたよ」 「ちゃんとお世話できるかな？」 「うん。一緒にお散歩する！」 「じゃあ、飼おうか」 「ほんとに！パパだいすき！」 こどもの成長とはなんと早いものか。ついこの前、小学生になったと思っていたら、いつの間にか中学生になっていた。 家族になったのはトイプードルだった。愛くるしい目をしているが、ヤンチャな性格をしている。トイプード

埼玉パナソニックワイルドナイツ（ラグビー）決勝戦進出！いやー、しびれる試合展開だった。前半を10点リードで折り返したものの、後半早々に逆転を許してしまった。すぐに再逆転した後はお互い譲らず拮抗した展開。最後はワイルドナイツの粘り勝ち。イーグルスは強かった。いよいよ決勝。王座奪還！

白い靴 💗16：55【シロクマ文芸部】

(　前　話　／　目　次　) 白い靴に白いズボン、普段から着慣れていないので厚貴はなんとなく落ち着かなかった。 今日はSNSで知り合った莉音と初めて会う約束をしていた。お互いの顔や姿は画像で送っていたが、似ている人がいて間違えると困るので何か目印を決めておこうということになった。厚貴が白い靴を履いていくとメッセージを送ると『靴だけだとわからないから白いパンツも穿いてきて』と返事がきた。 パンツだと見えないから目印にならないよ、と送ったら『なにを考えているの！？』と返事がき

ゴールデンタイガーのTKM（たまごかけめん）【食べ歩き】

ラグビー（リーグワン）の埼玉パナソニックワイルドナイツの試合を観戦するために熊谷にやってきました。初めて訪れる場所ですので美味しそうなものを事前に調査しました。 結果、ゴールデンタイガーのTKM（たまごかけめん）が有名であることがわかりました。これは行かなければなりません！ 場所は熊谷駅北口から６分ほど歩いたところにあります。駐車場はなくて、車の方は近くのコインパーキングを利用されていました。 見た目は油そばですね。麺の下には醤油ベースのかえしが入っています。とりあえず

君に届かない【青ブラ文学部】【ショートショート】

第二外国語はドイツ語を選択した。深い理由はない。好きなサッカー選手がドイツ人だったからだ。授業を受け持ったのはドイツ人女性のハンナ先生だった。 「ドイツでは男女平等の認識が高くて、様々な分野で女性が活躍しています。ドイツを代表するメルケル前首相も誕生しましたね」 授業の初めに時事ネタを話すのが通例だった。 「ジェンダー問題で想いが届かず苦しんでいる人たちがたくさんいます。最近はようやく日本でもジェンダーレスが認知されてきましたね」 今日はジェンダー問題か。 「日本の

埼玉パナソニックワイルドナイツ【ラグビー】

サッカー（Ｊリーグ）は浦和レッズを応援してますが、ラグビー（リーグワン）は埼玉パナソニックワイルドナイツを応援しています。昨シーズンはプレーオフを観戦するため、秩父宮ラグビー場に行きました。今シーズンはホームの熊谷ラグビー場に行ってみたい！ということで、4/27に観戦してきました。 なぜ熊谷ラグビー場はメインスタンドが東側なのか疑問に感じました。国立競技場、秩父宮ラグビー場、それから埼玉スタジアムなど、メインスタンドは西側です。試合は午後に行うことが多いですので、西日が問題

二億斉藤【毎週ショートショートnote】

田中一族は日本一多い苗字の座を狙っていた。 「ニュースを見たか？」 「日本人全員が佐藤だと」 「日本一どころの話ではないな」 とった対策は単純で確実なものだった。田中姓の男性は佐藤姓の女性と結婚し、田中姓の女性は男性に養子になってもらうことだった。地道な活動の結果、日本で一番多い苗字は「田中」になった。 「いまや総理大臣も田中姓だ」 「圧倒的じゃないか」 「次のＧ７サミットは日本で開催されるらしいぞ」 「世界に田中姓を見せつけよう」 「大変だ！各国首脳の名前を見てくれ」

記憶冷凍【毎週ショートショートnote】

葬儀業界は負のイメージにより避けられた業界であったが、高齢者の多い日本では葬儀件数が増加傾向にあり、葬儀費用を抑えた新規参入が増えている。 安く抑えただけでは価格競争に陥ってしまうため、付加価値を上げるためにAIを活用した死者との対話サービスを始めた。 生前の画像や動画、プロフィールを読み込ませてAIとして復活させるのだ。 『お父さん、お母さん、僕は天国で元気に暮らしてるよ』 「ああ、ナオキにそっくりだ」 「ナオキ、ナオキなの」 『そうだよ。ナオキだよ』 「声もそっく

今シーズン初の連勝【浦和レッズ】【3行日記】

サンタナ上向き。前田がスペースを空け、自らもゴール。渡邊ナイスパス。 ２失点は頂けないが堅守よりもこのまま攻撃的に攻めて欲しい。 暑い季節が来る前に岩尾や酒井たちが戻ってくれば、十分上位は狙える！ （画像は公式Xより引用しました） #浦和レッズ #urawareds #Jリーグ #サッカー