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短歌︰「お正月を飾ろう」


初詣は大晦日の夜から
女性は和服で着飾り
出かけます。

古い奴だと
お笑いでしょうが
昔は着物で
晴れ着は絹製でした。

しかし、お蚕様は面倒で
次第に人絹に押され
今や絹は貴重品と
なりました。

毛呂山町も、かつては
お蚕様の町として繁栄
したのですが
今や養蚕農家は数軒しかなく
広大な桑畑は
宅地となりました。

しかしながら
近年では、「本物志向」が
リバイバルして、
本絹が復活しています。

しかしながら
毛呂山町は養蚕業から
手を引いたので
二度と昔には
戻れません。


正月の

和服姿は

目出たくも

晴れ着はいつか

化繊となりぬ



明け近くになると
近くの妙玄寺の
除夜の鐘が聞こえてきます。


家の前の通りでは
草履や下駄の音がして
若い男女のお喋りが
聞こえてきます。

しかし、私はもう歳で
その時間まで起きていることはないでしょう。



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