箸袋つむぎ

ひとりで過ごす気ままな時間に、ぼんやり考えたことをぼんやり書き綴ります。

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最近の記事

プチ不幸の連鎖

プチ不幸。 もはや”不幸”というまでもないほどの小さな災難。 そんな程度のプチ不幸でも重なるとさすがに気が滅入るものである。 2月1日水曜日 年一で受ける健康診断の待合中、私はその異変に気づいた。 左眼に違和感がある。 「コンタクトがずれたのかな」と思ったが、待合中に抜けて並び直しになるのも面倒なので、受け終わるまではこのままやり過ごすことにした。 健康診断が終わり、仕事に戻る前にトイレに寄ってコンタクトを入れ直したが違和感はなくならない。仕方なく左眼のコンタクトを外して様

    • 麦茶

      コロナ禍が始まって3年。 在宅勤務が認められている職場で勤め始めて3年。 家で過ごす時間が長い、もはや1日中家の中で生活するのにも慣れてきた。 在宅での仕事は自由の極み。 業務に支障がなければ、いつご飯を食べても良いし、音楽を聴きながら作業しても怒られないし、空き時間に昼寝することもできる。トイレも行きたいときにすぐ行ける。 外の職場で働いていれば人目が気になってしまうようなことも憚ることなくできるのだ。 このような生活を送り始める前と後で、圧倒的に変わったことがある。

      • 千円札

        畳まれた千円札が道に落ちていた。 ふたご座流星群の日だと聞いて、散歩でもしようかとスーパーに出かけた帰り道だった。 こういうとき、天使と悪魔がささやき合うなんて設定のコントを子どものころ死ぬほど見たなと思った。 ただ実際に、落ちている千円札を目の前にすると「1000円欲しい!」という気持ちは全く湧いてこなかった。それが”欲しい”という感情がない場合は、天使も悪魔もない。 もしかしたらどこかにカメラが仕掛けられていて、ネコババする映像を狙っているのかもしれないし、それをYo

        • 蛍光灯

          廊下の蛍光灯が切れた。 その状態で過ごし始めて3週間ほどが経過した。 長いこと一人暮らしをしているが、私は蛍光灯を取り替えるという作業が家事の中で一番きらいかもしれない。 蛍光灯が切れたらまず、新しい蛍光灯を買いに行かなければならない。 接続部分の大きさはいくつだ、長さはどれぐらいか、ワット数は…。確認しなければいけないことが多すぎる。 小さな電球なら、切れた電球を持ってお店に行ってそれと同じものを探せば良いが、大きい蛍光灯だとそうはいかない。 写真を撮ろうにも、長期間強い

          マッチングアプリ体験記

          マッチングアプリ。 令和の時代を生きる若者であれば誰しも耳にしたことのあるツールで、使ったことのある人も多いだろう。 何でもスマホでできる時代に生まれるべくして生まれた出会いのためのこの秘密道具は、実に結婚したカップルの8%を出会わせているらしい。 それほどまでに、市場を拡大し勢力を増しているマッチングアプリだが、私はこれまでにそれを「使いたい」と思ったことはなかった。 まず第一に、ネットで知り合った人間関係は、知り合いでも何でもない赤の他人である。赤の他人と待ち合わせをし

          マッチングアプリ体験記

          ”SNS怖い”を克服して

          「どうせお前の日常になんか誰も興味ないわ」 SNSで何かを発信しようとするとき、私は常にこの言葉を心に留めている。 2000年代から2010年代にかけて急速に発達したSNSは、今では私たちの生活の一部になった。 SNSの普及により、個人の世界は大きく広がり、大きかった世界は手のひらサイズに小さくなった。誰でも何でも発信することができ、それを世界中の誰もが見ることができるという不思議な媒体。スマホ1台あれば、世界中のニュースから、身の回りの見えないところで起きているようなしょ

          ”SNS怖い”を克服して