世界遺産検定にも役立ち多様性を学べる『人生を豊かにしたい人のための世界遺産』(マイナビ新書)宮澤光の読書感想
世界遺産検定2級合格勉強法でもお伝えした、世界遺産検定にも役に立つ『人生を豊かにしたい人のための世界遺産』(マイナビ新書)宮澤光の感想を書いてみようと思います。
『人生を豊かにしたい人のための世界遺産』は、世界遺産に関心を持ち、自身の人生を豊かにしたい人にとって素晴らしい本です。また、世界遺産検定をこれから勉強する人にとっては導入として、世界遺産の概念や世界遺産の勉強の楽しみ方がわかります。世界遺産検定勉強中の人とっては、勉強したことが繋がり、普遍的価値などの概念やなぜ世界遺産が必要かなど深掘りできて楽しめる本だと思います。
本書は、世界遺産検定2級でもでてくる主な世界遺産を解説してくれています。世界遺産の魅力や歴史的背景、文化的な価値を紹介しながら、人生に与える影響や価値を探求しています。単なる観光名所ではなく、そして検定テキストと違いってその遺産のストーリーやそれぞれの遺産が持つ深い意味、人々に与える影響を発見することができます。
特に世界遺産検定で重要な「顕著な普遍的価値」について、複数の世界遺産を多面的に捉えています。検定テキストだけでは文字通りで自分の解釈だけになってしまいますが、本書を読むと漠然としたものがはっきりしたように思います。
世界遺産検定を勉強をしていて「世界遺産が1,175件(2023年1月時点)」と多いし、毎年増えて行くので、そのうち世界遺産だらけになり「何に価値があるかわからなくなるのではないか」「世界遺産と言うけど、石なだな〜と興味をもてないかも」思うことがあります。このことについては、「多様性」をキーワードに疑問を解決してくれています。世界遺産の中で私が好きな世界遺産はヨーロッパが多く、魅力を感じますが、他のものはあまり興味を持てませんでした。
しかし、それは私の価値観であって現地の人にとってはかなり価値がある遺産です。教養を高めるために学びましたが、世界遺産は多様性を理解することだと思いました。普遍的価値というのは必ずしも定義できるわけではありませんが、決めれれた定義について話し合い、遺産の地域の人たちが大事にしている価値を認めることの重要性を学ぶことができます。その価値を世界で守っていこうということが世界遺産です。世界遺産を通じて自己啓発や人生の価値を見つけるためのヒントや洞察が得られると思います。ダイバーシティという言葉が取りださされていますが、本書を読んで得られる最大の魅力は、その「多様性」です。
『人生を豊かにする人のための世界遺産』は、世界遺産を観光する旅行好きの人や歴史や文化に興味を持つ人にとって、観光ガイドと違う視点を感じ取れる一冊と言えるでしょう。世界遺産の魅力や意味を通じて、自己成長や心の豊かさを追求したい方にとって、この本から知識とインスピレーションを得られて楽しい旅になると思います。
また、著者の説明やエピソードを通じて、世界遺産が持つ美しさや歴史的な重要性に触れるだけでなく、それらが自分の人生や文化に与える深い意味を理解することができます。
ぜひ読んで見て、自身の人生をより豊かにする旅に出かけてみてください。
日本にも25件(2023年1月時点)の世界遺産があります。本書では西洋美術館を紹介していますが、凄い身近なところに世界遺産はあるので実際に行ってみて本で学んだことと違った生の感動体験をしてみてはいかがでしょう!!
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