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逆上がり解体新書④8時間で逆上がりができる方法ってあるの?

順手と逆手で使う筋肉をどうやって鍛えていくとよいかについてお話してしました。

日常の遊びの中で徐々に広背筋や前腕筋群、上腕二頭筋、上腕三頭筋を鍛える簡単にいっていますが、効果がでるにはとても時間がかかります。
ましてや、鉄棒の時間などどの学年も年間で8時間程度の配当が一般的です。
必要な筋力がついていいないのに、8時間でできるわけがありません。
8時間も逆上がりばかりやっていれば、いずれ鉄棒嫌いになります。
ではどうしたらよいのか?
私は逆上がりを指導しません。
もっと楽しい技を教えます。
ですが、逆上がりをどうしても教えたいという方や、逆上がりをどうしてもできるようになりたいという子どもがでてきたときのために、

逆上がり解体新書をつくることにしました。

限られた時間で最大限の成果を得ると方法

①8時間の使い方を見直します。
連続8時間はやりません。
春4時間(4月に2時間、6月に2時間)、秋に4時間と3分割します。
これだけで十分効果あります。
4月から11月くらいまで鉄棒の話題がでてくるだけで効果は絶大です。
そして11月の鉄棒の最後の時間に鉄棒発表会を実施することを伝えるのです。

②休み時間の活用
そうすると、約半年間の準備期間があります。
この半年間を有効活用してけば、逆上がりができる子も増えるはずです。
休み時間に雲梯、登り棒、ジャングルジムなどの遊具を使った遊びを奨励し、先生も一緒に遊ぶのです。
遊びの中で逆上がりに必要な筋肉を鍛えます。

③家庭も巻き込む
4月の学級だよりに、鉄棒の話題を紹介します。そして、11月に鉄棒発表会があることも同時に伝えます。
保護者会でも再度伝えていきます。
そうすると、鉄棒に興味ある親子が、休みの日に公園の鉄棒で練習するようになります。
その情報を素早くキャッチしたら、クラスの子や再度学級だよりで発信していきます。
地道な活動をしていくうちに、始めはできなかった逆上がりができるようになる子がでてきます。
その瞬間を逃さず、また発信してくのです。
これを半年間続けます。

④学級経営と鉄棒
そうじの時間に机と椅子運びがあります。
子供たちは、重い机より椅子を選んで運ぼうとします。
そこで、「鉄棒が得意になりたければ、椅子より机を運んだほうが、鉄棒筋肉がつくよ」とだけ子ども達に言います。
もちろん、全員がこれに反応することはまずありません。数人でいいのです。
その数人の休み時間の様子をチェックします。すると、意識して机運んでる子の中には積極的に雲梯、登り棒、ジャングルジムなどで遊ぶ子がいるはずです。その中でも一番鉄棒が苦手そうな子を見付け努力している姿を価値付けしていくのです。
できたことではなく、できるようになるために努力している過程を褒めて価値付けしていけば、自然に努力する子が育っていきます。
鉄棒を活用した学級経営です。

⑤教師が逆上がりができるようになるための知識と指導法を学ぶ
どんなに子どもたちがやる気があったとしても、教える技術がなければ、できるようにはなりません。
できる子を育てないかぎり、いずれやる気は失っていきます。
そうならないために、勉強するのです。
筋力さえついてくれれば、あとはコツをマスターすれば逆上がりはできます。

⑥年間を通して指導する
授業のはじめの5分だけでも雲梯や登り棒を取り組ませ続けるという方法もあります。

⑦モジュール方式を採用する
1単位時間は45分
これを15分刻みで考えていくと、24回モジュールの時間が取れます。
つまり、24回授業ができるということです。
1回に何時間もやるより、数分でも回数が多い方が身に付きます。
継続は力なり。




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