鉄棒 だるま回りの教科書③「だるま回りができるための基本技(ふとん干しブランコ)」
だるま回りとは、かかえこみ回りとも呼ばれる鉄棒の技の1つです。
学習指導要領解説「体育編」によると、
腹を鉄棒に掛けて前に回る支持系の基本的な前転グループ技の1つとして例示されており、中学年で指導することになっています。
こんな技でした↓
この技、できるようになると何回でもぐるぐると回転することができるのです。
まさに人間ジェットコースター!!
このだるま回りは、できるようになると中毒性がでてきます。
休み時間になると、不思議なことに、無性に何回でも回りたくなるのです。
では、このだるま回りはどうやってできるのでしょうか?
技を細分化しながら解説していきます。
だるま回りができるようになるために必要な技が9つあります。
前回は①~③までを解説しました↓
①つばめ
②腹支持
③ふとん干し
④ふとん干しブランコ
⑤ふとん干しブランコからのつばめ
⑥だるまさん
⑦ブランコの足
⑧フッハッの動き cat&cow
⑨だるまブランコ
今回は④のふとん干しブランコから
このふとん干しブランコは、名前の通り、前後に揺れ動かし、ブランコのような動きをするのです。
鉄棒の技には、ブランコの理論が多く使われています。
だからブランコで大きく振動させるコツさえわかれば鉄棒も楽しくなるはずです。
前回説明しましたが、ふとん干しでは、鉄棒にあてる腹の位置がポイントです。
苦しいと悶える子はそもそも位置が違います。
正しい位置を確実に身に付けさせてから、ふとん干しブランコに取り組ませましょう。
このふとん干しブランコは、ふとん干しで静止した状態からだと、ほとんど前後にふることができません。
ではどうやって振るのか?
それは、つばめの姿勢から手を離して下に体を倒す勢いを利用するのです。
そうすれば、何もしなくても前後に揺れます。
なかには揺れすぎて鉄棒から落ちそうになる子もいるので気を付けましょう。
前後に揺れ動く感覚を身に付けたら、次は
④ふとん干しブランコからのつばめ
です。
要はさっきやった動きの逆をやるのです。
ふとん干しから、鉄棒を握り腹支持の状態になります。
そして、ここから、体を起こしつばめになるのです。
言葉でいうのは簡単ですが、苦手な子にとってこれか結構難しい技です。
なぜか?
手首を返して体重をのせないと起き上がれないからです。
ふとん干しブランコで前後に揺れている間に、鉄棒を握り、腹支持となって、前後に揺れてる勢いを利用して起き上がるのが一番やりやすいです。
これも、静止した状態からだとかなり難しくなります。
どうしてもできない子にはちょっと体を前後にゆすって勢いをつけてあげましょう。
それを怖がる子もいるので、そういう場合には、肩を持ってあげて少し体を起こしてあげよう。
そうすればだいたいの子はできるはずです。
今回はここまでにしておきます。
次回はだるまさんです。
お楽しみに
それではまた!
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