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118よい先生悪い先生ふつうの先生:教師の言動が子どもを変える

リエゾン学級経営を実践する上で大切になってくるのは教師の言動となります。

学校生活や、授業における対応方法には良し悪しあります。
多数派優位の指導はここでは悪い指導としています。
悪いとは少数派の気持ちに寄りそえていないという意味です。

なぜそれが悪いのか?

それは、
先生が少数派の気持ちに寄りそわないと、
多数派の子たちも寄り添わなくなるからです。

リエゾン学級経営を実践していく上での、
「よい、悪い、ふつう」を考えてみました。

具体例をだして考えてみます。

「チャイム着席していない子どもがいた場合」

①ふつうの先生

「授業始めるよ!立ってる人は座りなさい。」

この言い方なら、立っている子がどんな子であっても、
同じ受け止め方をしています。
だれであってもこの言い方であれば、ルールを守れなかった子に対しての一般的な指導と解釈できます。

②悪い先生

「チャイム鳴り終わってるのに立ってるなんてダメだよね~みんな」
「まだ立ってる子はチャイムが聞こえないのかしらね~」
「早く座りなさい!!!!!😡」
「着席できてないのは、また〇〇さんか…」

(1)「チャイム鳴り終わってるのに立ってるなんてダメだよね~みんな」
嫌味ったらしい言い方ですね。
こんな先生いますよ~~
20年以上経験していると結構な割合で出会います。
これは、ベテランおばちゃん教員を想定してます。

やさしい言い方をしていたとしても、これは最悪です。
まだ、注意されたほうがましです。

多数派の子たちにも、自分の考えを共感させ巻き込んでいます。
すると、多数派の子たちはどうなるか?
同じ子が着席していないと
「〇〇さん、ダメだよ。座らないと」
と注意をするようになります。
担任がダメっていったため、それを真似するようになるのです。
さらに、言われた少数派の子は、担任からダメだしされたことで、自己肯定感も下がり、担任を嫌うようになります。
そうなると、ただでさえ、指示が通りにくかったのに、指示に従わなくなります。

(2)「まだ立ってる子はチャイムが聞こえないのかしらね~」
これも(1)同様、嫌味系注意。
嫌味系注意はたちがわるいです。
多数派の子たちがこの嫌味を学んでしまうからです。
このような嫌味を聞いた子どもたちは、少数派の子たちに嫌味を言いはじめ、しだいにいじめへとエスカレートするのです。
低学年のいじめの典型的パターンといえます。
仮に言い方に嫌味がなくても、このような言い方は問題があります。

(3)「早く座りなさい!!!!!😡」
恐怖政治です。
理由を問わず、全員一律に厳しく指導する先生。
男女年齢問わず一定数存在します。
理由などお構いなく頭ごなしに注意しています。
これは、ルールをちゃんと守ってる子にとっても恐怖です。
自分も怒られてると感じてしまう子もいます。
このようなクラスでは、不登校になってしまう子も結構います。
クラス内にじわじわと不平不満が蓄積していきます。
注意された子は、怖いから仕方なく従っていますが、
この先生のいないところで悪さをしたり、専科の先生の授業で荒れたりします。また、先生の指示に忠実に従い褒められてる子をターゲットにして、嫌がらせをすることもあります。

(4)「着席できてないのは、また〇〇さんか…」
つぶやき系注意です。
若い先生で見かけます。
基本的には、嫌味系と同じベクトルです。
じわじわと、多数派の子たちに、〇〇さんは決まりを守らない子という刷り込みがされていきます。

では
③よい先生は?
「〇〇さん、どうしたの?」
理由を問いかければいいのです。

「ランドセルに下敷き入れっぱなしだったから、取りにいっていました」
など、理由を答えるようになります。

しかし、理由を答えない子がいます。
それは、みんながいるところでは言いたくない理由や、うまく言えない理由があると判断するのです。

誰かに嫌なことをされたり、言われたりした場合、イライラして着席できないなんてことがあります。その場合には、少し時間が経てば着席するかもしれません。それでも着席できないのであれば、よっぽど嫌なことがあったのでしょう。個別に話を聞いてやる必要があります。

注意の仕方一つで、クラスの雰囲気は変わります。
自分の注意の仕方を振り返ってみることをおススメします。
みなさんは、どれですか?

それではまた!




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