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逆上がり解体新書⑥逆上がりに必要な筋肉3選

逆上がりをする時に使っている筋肉についてこれまで紹介してきました。
腕の筋肉:前腕伸筋、前腕屈筋、上腕二頭筋、上腕三頭筋、
背中の筋肉:広背筋
お腹の筋肉:腹直筋
おしりの筋肉:大殿筋、中殿筋
股関節周辺の筋肉:腸腰筋
太ももの筋肉:大腿四頭筋、ハムストリングス
ふくらはぎの筋肉:ヒラメ筋、腓腹筋
主な筋肉をあげただけなのに、こんなにたくさんあるのです。
トレーナーじゃないんだから、ここまで知らなくてもいいんじゃないの?
と思った先生も多いのではないでしょうか。

確かに小学校の先生が、ここまで知る必要はありません。
体育科専門教員でもありませんし。
ですが、
逆上がりができない子にも、いろんな子がいます。
どこの筋肉が弱いのかアセスメントできない人が、
逆上がりができない子をできるようにすることもできないことは間違いありません。
アセスメントできたとしても、40人近くの子たちを一斉に指導している以上、個別対応にも限界があります。
だから私は逆上がりの指導はしないのです。

知識がないのに、指導しようとすると、
どうなるか?
根性論になります。
「がんばれ!」
とか、
「毎日練習すればきっとできるよ!」
といった無責任な根性論です。
これは逆上がりに限ったことではなく、学習すべてに当てはまることです。

毎日、間違った練習方法で、必要な筋肉も使わないで、逆上がりができない子ができるようになるわけがありません。
しかも、できない子はみな同じ筋力ではありません。
だから一人ひとり指導する方法が変わってきます。
そんなこと一斉指導の中でやるのは難しくないですか?
教え合えばいいんじゃないの?と思う方もいるかもしれません。

教え合うといったって、教える子は逆上がりができている子です。
必要な筋力がある程度そなわっている子たちが、筋力のない子に教えること自体かなり難しいはずです。
真面目に教えているようでも結局根性論になってしまいます。
逆上がりを教えるのはかなり難しいのです。

とはいうものの、もし逆上がりをどうしてもできるようになりたいという子がでてきた時のためにしっておいた方がよいので、この解体新書を始めました。

以前、逆上がりの教科書でも紹介しましたが、逆上がりは重力に逆らう運動です。

なぜ逆上がりができないのか?
理由はいろいろありますが、

一番の理由は、

重力に逆らった動きをするから

と言えます。
逆上がりという技は一瞬ですが、宙に浮かないとできない技です。
つまり、重力に逆らわないといけないのです。逆上がりは鉄棒と腕の助けを借りて、自分の体をコントロールする技なのです。
つまり、上半身の筋肉と鉄棒が一生懸命頑張って、体を上に持ち上げているのです。
しかし、下半身はまだ地面に引っぱられていて、完全に宙に浮いているわけではありません。
宙に浮いている状態の時、体は重力と戦っているんです。
その戦いに勝つことができれば逆上がりが成功します。

その戦いに勝つためには、肘をまげた状態で体を地面から浮かせておく力が必要です。

逆手で逆上がりを成功させるために必要な筋肉の中でも特に大切な筋肉3つを紹介します。
①上腕二頭筋
逆手で体を支えるのにはなくてはならない筋肉です。

②腹直筋
足を体や鉄棒に引き寄せるには欠かせない筋肉です。

③広背筋
足を蹴り上げてから回転するまでの姿勢を保持するためには欠かせない筋肉です。

あえて3つに絞るとしたらこの3つになります。

では、この3つの筋肉はどうやって鍛えるの?
次回お楽しみに!
それではまた!






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