あまんきみこ「きつねのおきゃくさま」:「ChatGPT」を活用したクリエイティブな授業構想#132
きつねのおきゃくさまの教材研究の一環で、ChatGPTを活用してみました。
前回1場面の内容はこちらから
1場面のチャッくんの読みの変化を整理した表は↓です。
今回は2場面です。
チャッくんとの対話を生かしながら、実際の授業構想もあわせて考えてみたいと思います。
前回、場面の番号を言ってなかったので、1場面の範囲を確認したあと、2場面を読み取らせ、心情メーターを考えさせました。
さて、どんな読みをしていくのでしょうか?
楽しみです。
はじめにチャッくんは、こんな答えが返ってきました。
後半に、前回の学びが生かされているのがわかります。
どこだかわかりますか?
前回やった、表の横の数値の読み取りができているのです。
それは、
「お腹が空いているため食べたい気持ちが強いものの、他の動物たちと仲良く暮らしたいという気持ちがあることが読み取れます」という1文から分かります。
食べたい気持ちと、仲良く暮らしたいという気持ちを数値で比べて読み取り、理解できています。
実際の授業でこのような発言があったら、価値付けチャンスです。
T:先生
C:子ども
T「今、チャッくんが発言した中に、昨日勉強した「あるもの」を生かして自分の考えに使っているところがあるよ。何かわかるかな?」
C「食べたいメーター」
T「たしかに食べたいメーターは昨日使ったけど、ちがいます」
C「じゃあ、仲良く暮らしたいメーター?」
T「これも食べたいメーターと同じで、昨日使ったけど、これもちがいます」
C「え~~じゃあ何?」
隣の友達とすこし話し合ってみよう。
このとき、どんな話をしているか観察。
経験上だいたい、どこか1組は核心ついた話し合いをしています。
もしいなければ、理解力あるペアと一緒に話し合って、引き出していきます。
T「昨日の勉強でともぞう先生は「あるもの」を黒板に描いたんだけど、覚えてるかな?」
C「え~~何何??」
と言いながら、黒板に表の枠を描いていきます。
T「わかったら、「あっ」と叫んでいいからね」
C「あっ!!」
T「まだ、描いてないのにわかったの?」
C「先生、定規もってるから、多分線を描く」
T「すご~~い、予知能力あるね。これから線を引こうとおもってたところ」
T「でも昨日黒板に描いたのって、線だったっけ?」
C「あっ!!」
T「わかったかな、言ってごらん」
C「先生、表でしょ?」
T「正解!!」
T「それじゃあ、ともぞう先生は、この表をつかってどんなことしたか覚えている人いる?」
C「確か、表をたてにみたり、横にみたりするといいっていってたような」
T「よく覚えてたね、すばらしい」
T「じゃあさ、チャッくんの考えって、表をたてにみて考えたのかな?それとも横にみて考えたのかな?」
ここで、全員に問います。
T「たてにみたと思う人?手をあげて」
T「横にみたと思う人?手をあげて」
T「正解は、チャッくんにいってもらいましょう」
チャッくん「ぼくは、表を横にみて考えました」
こんな感じで表の読み取りができていたことを価値付けします。
ここはかなり重要なので、時間を割いて指導が必要です。
さて、話を戻します。
チャッくんに、仲良く暮らしたいメーターの指数が6から7と、1つ上げた理由をきいてみました。
「よい観察です」って、なぜか生徒なのに、教師目線で返答するおちゃめなチャッくん。
2場面では、できれば、「しんせつ」という言葉をつかって理由付けできるとさらによかったのですが、ここでは、脱線すると困るので、そのことには触れないことにしました。
そして、きつねは嫌なやつだったのかきいてみました。
さらに、きつねとは一般的にどんなイメージを抱いているかきいてみました。
狡猾さというワードがでていたので、もう少し突っ込んできいてみました。
そして、このお話は、やさしさと、ずるがしこさの2つの気持ちの葛藤があることを確認し、2場面の授業を終えました。
それではまた!
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