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だるま回りの教科書⑩だるま回りの発展技

だるま回りとは、かかえこみ回りとも呼ばれる鉄棒の技の1つです。

学習指導要領解説「体育編」によると、
腹を鉄棒に掛けて前に回る支持系の基本的な前転グループ技の1つとして例示されており、中学年で指導することになっています。

こんな技でした↓

この技、できるようになると何回でもぐるぐると回転することができるのです。
まさに人間ジェットコースター!!


このだるま回りは、できるようになると中毒性がでてきます。
休み時間になると、不思議なことに、無性に何回でも回りたくなるのです。

では、このだるま回りはどうやってできるのでしょうか?
技を細分化しながら解説していきます。
だるま回りができるようになるために必要な技が10個あります。
①つばめ
②腹支持
③ふとん干し
④ふとん干しブランコ
⑤ふとん干しブランコからのつばめ
⑥だるまさん
⑦ブランコの足
⑧フッハッの動き cat&cow
⑨だるまブランコ
⑩つばめ→だるまブランコ

これまで9回にわたって、だるま回りができるようになるためのコツを説明してきました。前回の記事はこちら↓

今回は、だるま回りの発展技です。
これまで解説したのは前方だるま回りです。

①後方だるま回り
当然ながら、後方だるま回りという技もあります。
特に決まっているわけではありませんが、指導の順番でいくと、前方だるま回りが先の方が一般的です。

出典:新しい鉄棒運動の授業づくり「大修館書店」

ですが、練習の途中で、先に後ろだるま回りができちゃう場合があります。
なぜか?
それは、体を後ろに倒す方が、前に倒すより勢いがつきやすいからです。
前だとどうしても頭が地面に近づくために、体にムダな力が入り、勢いがつきにくくなります。
後ろに倒れる場合、上を見ながら下に落ちるため、体に力が入りにくく、全体重が下に向かい勢いがつくのです。

他の発展技の紹介です。
②腕交差だるま回り
これは、足の内側から腕を交差させて足を抱え込むでだるま回りします。

出典:新しい鉄棒運動の授業づくり「大修館書店」

③片足だるま回り

これは、片方の足だけを両手で抱え込みだるま回りします。
左右のバランスをとるのが難しい技です。

出典:新しい鉄棒運動の授業づくり「大修館書店」

④前方だるま回り→後方だるま回り
これは前方だるま回りを数回やった後、体が起き上がったときを見計らって後ろにそのまま体を倒し、後方だるま回りをするという連続発展技です。
これができたらまさに、人間ジェットコースターです。

だるま回りができるようになると、何回も回転できるので、楽しくなります。
回転にもなれるので、高学年になってからいろんな技を挑戦意欲もわいてきます。
だから3年生までに、だるま回りを確実に習得させることが、鉄棒好きを増やすためのコツでもあります。

だるま回りができる子がふえると、休み時間、鉄棒の取り合いになります。
鉄棒好きをふやしていきましょう。

それではまた!


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