【読書感想】O・ヘンリー短編集

最近掌編小説というかオリジナルのショートショートを書いたりすることもあり「世の先達は短い話をどのようにまとめているんだろうか」というサンプルを得るため、O・ヘンリーの短編集を図書館から借りてきました。
「図書館の蔵書充実度合いが、その自治体の文化的充実度をそのまま反映している」というのは私の持論ですが、このくらいのものならどの規模の図書館にも多分置かれているかと思います。短編は設定把握が楽なので(少なくとも文庫60巻近く刊行されているシリーズ辺りと比較すれば…)読書習慣が缺如した自分にもピッタリ、イェイ。

O・ヘンリーとは

1862年にノースカロライナで生まれ、テキサスにて創作開始。銀行勤務の傍ら新聞発行するが横領容疑で起訴され中米ホンジュラスに逃亡。帰国後オハイオ州立刑務所にて服役。出所後ニューヨークへ活動拠点を移し一躍人気作家に。後に彼の名を冠した文学賞も創設された。

(文庫版カバー内側の紹介文より抜粋)

うーん……O・ヘンリーといえば国語の教科書によく『最後の一葉』とか掲載されているイメージなのですが、その書き手の背景がこんなに波乱万丈()だったとは。この年になってようやく初めて知りました。
まぁ音楽の教科書に『世界に一つだけの花』が載る時代ですしね…薬物か横領か、hmm……。これも「作品と作者は違うもの」の代表というか…横領にも何らかの背景があったかもしれませんし、今後興味の湧くタイミングがあればその時に調べてみようかとも思います。
前置きもたけなわゲートウェイ、本チャンの感想に参りませう。なお、感想内容は収録作品のうち半分ほどとなります。

収録作品

多忙な株式仲買人のロマンス

夜に結婚するし、その翌朝からまた普通に仕事にかかるというのがもうあまりにもワーカホリック

献立表の春

私もメニューの打ち直しだけでレストランに3食作ってもらいたい人生だった

犠牲打

しがない作家が一応出版社勤めの女性と結婚できただけでも良かったのではないか、下手な欲はかくべからず

赤い族長の身代金

途中まで読んだ時点ではジョジョ3部のマニッシュ・ボーイを思い出していた、身代金の概念について考えさせられる話

千ドル

心の豊かな人間の余裕を見せつけられて、なんか勝手に世の明るさを感じる話

伯爵と婚礼の客

ドノヴァン青年はサイコパスか何かかな?ネット上の感想を拾った感じハピエンと捉えられることが多い印象でしたが、私は普通に怖いと思いました 笑

しみったれな恋人

オチの解釈が何故かネット上でも分岐している謎作品、貧すれば鈍する?持たざる者は例外なく瀕していく経緯を描いているのかなぁと思いました

1ドルの価値

一応一通り読んでよく分からなかったのでネタバレを読んだけど何を言いたいのかは依然よく分からない、巧いこと言ってやったみたいなことをしたかったのかな?という印象

一旦以上となります。
興味があればまた読むかも…やる気のない感想だな本当。

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