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問題解決能力を高めよう/1.正しく考えよう・③相手が納得する理由を考える
前回は、次のようなやり取りについて考えました。
「では、傘を持っていったほうがいいよ」
「どうして?」
「天気予報で「雨が降る」と言っていたから」
![](https://assets.st-note.com/img/1702040882684-rQ63UsFxiD.png?width=800)
ここで、「天気予報で「雨が降る」と言っていたから」というのは、いかにも「ありそうな理由」だと思います。
しかし、「傘を持っていったほうがいいよ」といって、「どうして?」と聞かれる、ということは、傘を持っていったほうがいい、と言われた方が、その理由について、疑問を持っている、ということを示しています。
つまり、例えば例えば以下のような状況が想定されます。
明日台風が近くに上陸しそうなどの、明らかに明日雨が降りそうな状況ではない。
むしろ、好天が続いていて、「明日も晴れそうである」と考えられる。
荷物になるので、できれば傘は持っていきたくない、と考えている。
ですから、「明日傘を持っていったほうがいい」と助言をして、その理由を聞かれた場合には、相手が納得するような理由を用意することが必要になってきます。
ここで、最初にお話しした内容に戻ってみましょう。
「正しく考えるためには、以下の3つのプロセス守ることが必要です。」
私は申し上げました。
1.自分の考えを整理する
2.結論を出す
3.その理由を整理する
![](https://assets.st-note.com/img/1702041419014-XnLlczMM7j.png?width=800)
今回のケースにあてはめてみますと、以下のようになります。
1.自分の考えを整理する。
「明日外出するのであれば、雨が降る可能性がある」と思う。
2.結論を出す
「傘を持っていったほうがいい」と相手に伝えるべきである。
3.その理由を整理する
「明日雨が降る可能性があるので、傘を持って行ったほうがいい」と考える理由を整理して相手に伝える。
![](https://assets.st-note.com/img/1702041478269-YpCN13eclQ.png?width=800)
つまり、この発言をする前に、頭の中であれこれ考えた結果を、後からでもいいのできちんと整理をして、相手に伝える必要がある、ということです。
具体的に、どのような理由が考えられるでしょうか。
まずは、「天気予報」についてです。
気象庁の天気予報で、明日雨が降ると言っている。
複数の予報機関が、「明日は雨が降る」と言っている。
天気予報では、午前中は晴れていても、(相手の)帰宅する時間帯には雨が降ると言っている。
(相手の)帰宅する時間帯について、気象庁が発表している降水確率が高い
(相手の)帰宅する時間帯について、複数の予報機関の降水確率の平均が、高くなっている。
このように言えば、単に「天気予報で「雨が降る」と言っている」と言うよりも、発言の説得力が高まるでしょう。
ちなみに、降水確率が30%を超えると、「傘は持っていったほうがいい」と言えるそうです。
さらに、単に「雨が降る可能性が高いから」というだけではなく、さらに「一歩上を行く」理由を付け加えることができます。
次に続きます。
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