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問題解決能力を高めよう/1.正しく考えよう・⑥相手の背中を押して決断を導く

今までのやり取りをもう一度記載します。

ここで、さらに相手が決断しやすいように、相手の背中を押すような理由を付け加えるということをします。
例えば、こういう感じです。
1.私がとても小さくて軽い傘を持っているから、それを貸してあげるよ。それならば荷物にならないでしょう?
2.折り畳みの傘を会社に持っていきなさい。帰る時に降っていなかったら、職場に置いてくればいいでしょう。

こうした理由を追加することで、言われて方は、「まあ、そうだな。それならば、そうするか」という気持ちになりやすくなるでしょう。
前回、人間には論理的に説得されることを快く思わない、という心理があるという話をさせていただきましたが、こういう理由が付け加わると、「まあ仕方ないかな」とか、「そうだな、この人の言うとおりにしてみようか、と感じるものなのです。

さて、今までの話をまとめてみましょう。

1.自分の考えを整理して、結論を出したら、その理由を整理する。
2.相手の気持ちや置かれた状況を考えて、それに相応しい理由を考える。
3.単に理由を言うだけでなく、「一歩上を行く理由」についても考える。
  「一歩上を行く理由」とは、なぜその結論に至ったのか、ということの「真の理由」と言い換えてもよい。
4.さらに、それに相手が決断しやすいように、相手の背中を押すような理由を付け加えることも重要。

今回のケースは、日常の何気ない会話での一シーンでした。
しかし、ビジネスなどのより重要な、重い話においても、基本的に同じフレームワークで考えることができます。

ぜひ、一度試してみることをお勧めします。

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