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【枕木のうた】私を乗せて汽車は行く。幾千もの枕木は唄う…在来線乗り継ぎ10時間、センチメンタルジャーニー【おひとり様女子旅記録】

last train home。旅の途中。

先日、家族が観ていたアニメのEDが
パットメセニーでした…。(懐!)



聴いてた時代の気持ちが一気によみがえる。
音楽ってヤバい。
てか、歳がバレる。

一気に込み上げる色んな気持ち。

抱えたまま、
今日もおひとり様女子旅です。

本当は
宮城県の霊山、金華山へ参拝予定でしたが

あいにくの荒天で
船が欠航になってしまいました。

旅そのものを中止しても良かったのですが…
お宿のキャンセル料も惜しいし(貧乏性)

有り余る時間をじーっくりかけて
千葉から石巻まで、在来線オンリーで
向かうことに。



Yahoo乗換案内。

………

在来線のリズム感が好きなのです。

いつも、なるべく特急や新幹線は選択せず
何時間も電車に揺られます。

枕木ひとつひとつのリズムで
ゆっくりと日常から離れていく。


家を出た時の気温は18度。
目的地の気温は1桁。
電車を乗り継ぐ毎に寒くなっていくのを感じました。

ほとんど唯一の趣味である「ひとり旅」が
私の日常になってきたな、と思います。

私の旅は
自分自身の事を考えたり
自分の事に集中したりする時間です。

生きているうちの大半の時間は
自分以外の事に使われるのは
当然だし
悪い事でも何でもない。

日々に流されたり
飲み込まれそうになったり
ブレそうになったりした時

そんな自分を意識する前に

どこかに行きたい!と
強い気持ちが湧くようになった、このごろです。

本当は
別の理由があって始めたひとり旅。

いつのまにか
自然と向き合い
自分と向き合う為に

当初の理由はそっちのけで
私の日常には
なくてはならないものになっています。

私を大切にする時間は
何よりも愛おしい時間。


自然の景色と向き合い
自分自身と向き合う。

……

last train home。
リピートでずっと聴いてました。

時の流れは
止まる事なく規則正しく淡々と刻まれる
スネアのブラシ。

人生で次々おこる出会いとか
別れとかは
ピアノとかパッドとか、ボイスのフレーズ。
集まっては消え
消えては集まる。
喜怒哀楽。

なんか人生みたいな曲だなぁ。

各駅停車で延々と山の中を進みながら
やけに感傷的になります。

私は
自分のレールと車輪の上で
自分だけの人生の旅してるんだ。

これまでも。ここからも。



仙台からはこれに乗ってきた。

無事、石巻駅に到着。
ここは漫画の駅でした。


駅前などにも
この人たちたくさんいました。




石巻市内にあるという理由で選んだお宿は
駅から送迎車で山路を1時間も…!

感謝感激です。

牡鹿半島の先っぽまで
石巻市だったとは知らなかったです。

家を出てから10時間半、
「島周の宿 さか井」さんに投宿。


全室オーシャンビュー。
雄大なる金華山と太平洋が一望できるお部屋です。


ここは天然温泉ではありませんが
「麦飯石」を使った人工温泉は
予想を遥かに超える気持ち良さ。



「麦飯石に濾過したお湯は
鉄分、マグネシウムなど
人体に有効なミネラル分が溶出され、
水分がやわらかく、湯冷めがしません。」とのこと。

露天風呂もありました。

露天風呂からは金華山を望む事も出来ます。
今日は雲の中。


 

参拝目的だった私が
なんとか滞在中に金華山へ渡る方法はないか
手を尽くしてくれたスタッフの方のあたたかさ。
忘れません。

身体も心もホッカホカ。


朝食。

私が旅に出る理由。

都会の喧騒から離れて
一切を忘れて
美しい自然の中で魂を憩わせるため。

孤独に身を置いて自分と向き合うため。

自然が肉体の疲れをとり
毒素を吸い出し
積み上げてきた汚れも害も
吐き出してくれるから。

そんな気がするから。


上がお宿ホームページの写真。
下が本日の客室から撮った写真。
見事な日の出は心の目で見ることにしましょう。


……
帰りは仙台から高速バスで。


3列シート
プライベートカーテン仕様のバス。
仙台→東京都内3,700円は神。


帰ってくる度
ムダに元気です、笑。

そして何より
誰かと話がしたい。

誰とでも良い。話がしたい。
だけど話すことは何もない。(←や、これも懐い)


宮城県石巻市 島周の宿さか井
泉質:人工温泉(麦飯石温泉)
入浴可能時間:チェックインから22時半 翌6時から9時 2023年5月7日(日)宿泊
一泊朝食付き 9,000円

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