リサイクルショップ沼
なぜ私はリサイクルショップばかり行くのか。
街なかの小さなリサイクルショップ
セカンドストリート、ジャンブル
トレジャーファクトリー
ワンダーグー
ドンドンタウンウェンズデー
モードオフ オフハウス
上げれば枚挙にいとまがないが
ここ20年でリサイクルショップは
大きく変貌を遂げた。
通販での失敗、転売ヤーによる「新古品」
がかなり増えたのも理由のひとつではあるけれど
人々が飽きやすくなったのもまた
理由のひとつ。
中古にみえないものばかりだ。
まだ使える どころか
まだまだまだまだ 使える。
『この状態でこの金額なら新品でなくていいや』
という考えになってから、買い物の仕方も
使う金額もかなり変わった。
(経済をまわすという意味ではあまりよくない)
けれど。
私を沼に引きずり込んだのは1足の
真っ白なアディダススーパースター82だった。
おなじみの青タグ付きで、もう発売していない
モデル。
定価¥15000が ¥4000。
ソールの汚れもない。
スーパースターから靴人生が始まった私に
とっては(買わない)という選択肢は
無かった。
だがしかし。
安い値付けには理由があるものだ。
履き口に合皮が使われているタイプなのだが
そこがすぐに破れて消えた。(泣)
それ以外は長持ちしていて
コロンブスの靴紐に替え、2シーズン目を
終えようとしている。
こんなこともあった。
ガラスケースを目を皿のようにしてみていると
VERSACEの長財布を見付けた。
おなじみのメデューサモチーフが
留め具になっているものが
¥5000。
値札をみた2秒後には店員さんに鍵開けを要求。
即買いだった。
しかしながらこれにも安い理由があった。
パチモンだった。(泣)
後日、問い合わせると
査定をすり抜けて店頭に並べてしまったらしい。
本来模造品は買い取りしていないとのこと。
しかしまぁシボ革だし使い勝手は良かったので
3か月は使った。
そして同じ場所に売りにだしたら
¥2000で売れた。(適当だなオイ)
リサイクルショップには
ヒューマンエラーによる楽しみもあるものだ。
得をすることもあれば、残念なこともある。
誰かの手から離れたものだからこそ
よく見極めて買う事も重要だ。
田舎のオフハウスに一時ハマっていた。
ブランドをしらない主婦の方やおばちゃんが
査定をしたものが
あり得ない激安価格で店頭に紛れ込んでいたからだ。(ドン・キホーテもびっくり)
違う店に売りに行き、小遣い稼ぎをしたことも
あった。(そしてパチンコで負けた)
なんともみみっちい事を書いてきたが
最後に書くこの行が一番大切で
一番沼る部分だ。
それは
『革製品とハイブランドの経年劣化』
を観ること。
①高い服は高いから長く着られるのか?
②革製品は使い込んだらどんな味が出る?
(牛豚羊ワニヘビetc)
①は素材による。総じてハイブランドは繊細な生地を使い、縫製も手仕事だったり
工程が多かったりで 手入れをしていないと
すぐに着られなくなる。
②はそれぞれの革の加工や部位によっても
経年変化、劣化に差が出る。
この『経年変化、劣化』をみてから
新品のその品物を買うようになった。
コスパ、自分のライフスタイルに適しているか
を使い込んだものから予測して
本当に気に入りそうなものを新品で買うのだ。
このモノの選び方にしてから
部屋から余計なモノが消え
クローゼットは「着るもの」だけが
収納されている。
無駄の無いお金の使い方ができるようになり
リサイクルショップ沼からは
一生抜けられそうにありません。
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