御相伴衆~Escorts 第二章 第122話 皇后の過ち~「皇后の過ち」
話は、半日遡る。
皇宮の奥殿入ってすぐに、謁見の間がある。皇后の素白は、昨晩の公演を労をねぎらう為に、座長の月城紫京と、主演女優の艶肌を、そこに呼び寄せた。
「昨日は、素晴らしい舞台を拝見できて、大変、嬉しく思います」
「ありがたき、お言葉です」
謁見と言われていたが、それ程、堅い席でなくて、二人は、ホッとした。
色白で、線の細い皇后は、何か、美術全集から出てきたような、金髪に、金の瞳を持つ、古風で、美しい女性だった。齢の頃は、30代半ばといった感じだ。一人息