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イギリス②23/9/2018

つづき。
①はこちら↓

大学は、実家から通える国公立で、イギリスの大学に交換留学ができるという理由で神戸大学を選んだ。 1年生のときに、3週間のオックスフォード語学研修に大学から行った。人生2度目の渡英である。このときは、もはやフリだと思うほどに、母から高校の時に振り返らなかった話をされたので、あえて振り返らなかった。帰国してまた母に「イギリスに帰りたい」と言った。

2年生での専修配属は、西洋史を選んだ。高校生の時から決めていた。イギリス史の先生はいなかったけど、指導教員の先生が近くの大学のイギリス史の先生に会わせてくれた。人生で初めて会ったイギリス史研究者だった。今でもお世話になっている。

3年生の後期からイギリスのバーミンガム大学に1年間交換留学した。人生3度目の渡英。この時はさすがに振り返った。渡英日を私とイギリスの記念日として毎月ケーキを買ってきたりワインを買ってきたりしてお祝いした。今でも覚えている。2018年9月23日だ。

天気が悪くても、ブラックプディングに顔を歪めても、マーマイトにえずいても、「これぞイギリス」「イギリスにいる証」と思うと、全く苦ではなかった。電車の窓から見える灰色の大きな空と、豊かな緑のメドウ、そこにポツポツと立つ牛、というのがイギリスで一番好きな景色だった。現地学生に混ざっての授業は、大変ながらもとても楽しかった。一人旅もたくさんしたし、フラットメイトとブリテン島縦断もした。そんなこんなしているうちに、イギリスの修士課程に興味を持った。

先輩方や先生方に相談して、イギリスの大学と京都大学の院試をうけることにした。この時が今のところ人生で進路に悩んだ唯一のタイミングだった。大本命ヨーク大学と、ダメ元でケンブリッジ大学に出願した。

結果は、京大とヨークは合格、ケンブリッジは不合格だった。京大とヨークのどちらも入学手続きをして、1年目前期は京大、後期から休学して1年間ヨークに行ってMAを取得、2年目後期から復学して京大でも修士号をとる計画にした。この時点で博士号はとりあえず取ろうと決めた。

そしてコロナがやってきた。

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