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コメダ珈琲・シロノワール ショコラパッションの感想
2024年・一発目の新作シロノワールがやってきた。
紹介文を読んでいると、歴代の様々なメニューを想起する。
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辻󠄀口博啓シェフ監修による「シロノワール ショコラパッション」を販売いたします。
コメダ自慢のデニッシュパンにアロマのように華やかに香るショコラソースと、パッションフルーツソースの酸味。
仕上げにトッピングしたクラッシュショコラプレートの食感が織りなす上質なハーモニー。
いつもの“くつろぎ”の時間を華やかに彩る「シロノワール ショコラパッション」、この機会に是非お楽しみください。
シェフ監修といえば、ミルクレープ。
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華やかに香るショコラといえば、ガトーショコラ フローラルブーケ。
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チョコレートソースとフルーツソースといえば、オレンジと小倉あんのシロノワール。
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これら全ての共通点。それは、私に刺さるメニューではなかったこと。
私の記憶から割り出された期待度は、とても高いとは言えない……。
今回のシロノワールの要は、パッションフルーツの是非だ。
なぜなら、チョコとシロノワールが合うのは周知の事実だから。
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こちら、シロノワール ブラックサンダー。
チョコレート系シロノワールの頂点(きなこ調べ)である。
頬張る際に口の周りが真っ黒になるが、そんなことに構っていられないくらい美味しかった。
ブラックサンダーには無い、パッションフルーツという要素。
それがどのようにショコラ、シロノワールと相乗効果を生むのか。
それを念頭に置いて、いざ実食。
まずは、注目のパッションフルーツソースから頂こう。
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ウーッ、酸っぱい!
思わず身震いするくらい甘酸っぱい!
ショコラソースと一緒に味わってみても、酸味がキツすぎる。
えぇ…何だ、コレ…!?
そう思ったのも束の間、ソフトクリームと合わせるとまさかの豹変。
今度は適度に甘酸っぱくなった!
すごく美味しいじゃないか!
さっきとは違う意味での何だ、コレ…!?である。
ソフトクリームに添えるソースとしては、過去イチ美味しいまである。
この組み合わせを発見した人は、己の才能に打ち震えたに違いない。
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散りばめられたアーモンドは、パッションフルーツとよく合っている。
クラッシュショコラプレートは、ザクザクしていながらも軽い食感。
両方とも非常に良いアクセント。食べる過程がしっかり考慮されている。
……ところが。
何というか、美味しい美味しいで食べ進められるわけではない。
うーん、何かが引っかかる。
そうか、もうひとつのソース・ショコラソースが気になるんだ。
ということで、今度はパッションフルーツソースが混じっていない、純粋なるショコラソースだけを味わってみる。
パッションフルーツは混じっていないのに、どことなく果実感を覚える。
果実感……まさか、フルーティーなショコラってことか!?
初めてその概念を知り得たのは、明治のザ・カカオからだ。
カカオ豆の違いによって、味わいの異なるチョコレートが出来上がる。
モノによっては果実や花の香りを感じられるという。
チョコなのにスパイシー?フルーティー?
その表現を不思議に思っていたのだが、そういったチョコレートの違いを味わえる機会があった。
こちらのチョコレートサンドクッキーは、4種の味わいが楽しめる。
食べてみると、全く味が違うのだ。
私は果実系の甘味よりもナッツ系のコクが好きだった。
今回のシロノワール ショコラパッションに使われているショコラソースは、おそらく果実系なのではなかろうか?
その味わいは、私が食べた果実系チョコレートに似ていた。私が果実っぽさを感じたことにも納得がいく。
つまり、私がこのシロノワールに引っかかりを覚えたのは、苦手な果実系チョコレートによるものと考えられる。フルーティーなチョコレートが好きな人は、何の違和感も無く楽しめるはずだ。
では、私が好きなナッツ系のショコラソースならどうなるのだろうか。ショコラソース自体は今より美味しく頂けるかもしれないが、今度はパッションフルーツソースとの相性が微妙になってしまう気もする。
バランスって難しい。
というか、そもそも私は素材の違いを考えながら味わうよりも、美味しいものを直球でぶつけられる方が性に合う。
複雑な味わいのショコラを語るよりも、シンプルに美味いブラックサンダーで口周りを黒くして喜んでる方がいいんです。
すまんな、安い女なもんで。
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ショコラソースは私好みではなかったものの、パッションフルーツソースの驚くべき親和性を忘れてはならない。
ソフトクリームとパッションフルーツソースは、マジで完成された組み合わせだった。これを味わえただけでも私は大感動だ。
ここは是非とも声を大にして……否、文字を太にして伝えたい。
結果として、私の期待度を大きく上回ったシロノワールであった。
コメダはいつだって私の期待を良い意味で裏切ってくれる。
だからコメダの新作はやめられねえんだ。
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