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アニメ『ブルーピリオド』見終わった

こんばんは。きなこもちです。

今期アニメの『ブルーピリオド』が最終回を迎えたので、全編通しての感想です。

こんなに難しいこと考えたことない

主人公の矢口八虎が絵を描きながらいろんなことを考えてて、それが心の中の声として独白が全編通してずぅーっと語られるんですが、私の人生でこんだけ難しいこと考えたことは一個もなかったな、と思いました。

本当に難しいんですよ。最終回では「裸の絵は自信のない自分を描いてるんだ」って言ってたんですけど、裸かどうかに関わらず自信なんかないわ!と私は心の中でツッコみました。ただ、そうやって一生懸命考えたことを絵で表現しないといけないのですが、アニメを見てるだけの視聴者はそれがわからないので、主人公にしゃべらせるしかないんですよね。美術に詳しくない人にもどういう内容の絵を描いてるのか伝えないといけないところも難しさの一つです。

みんないい人

主人公の周りの人たちがみんないい人ですごいなと思いました。もっと足を引っ張るとかあるのかなと思ったんですが、足を引っ張るような余裕がない、自分でいっぱいいっぱいの人が多かったです。主人公の高校の友だちはとてもいい人たちで普通に応援してましたし、なんなら感化されて自分のことをを振り返った人もいました。すごかったですね。私が受験生、浪人のときとかわざわざつるんでる人たちと「楽勝だったわ〜!」とか大声出してる人たちがいて、残らずクズやなと思ってましたけどね。みんな大人ですね。

いい人の一人なんですが、やりたいことをやってるように見えて実際には何をしたらいいのかわからなくて苦しんでいるユカちゃんは本当にかわいそうでしたね。正直ユカちゃんの親を毒親と簡単に言ってしまうのは何か違うと思ってて、キャパシティがとても小さかったのだろうと思います。自分の想像を超えてくる子どものことに心が耐えきれなかったんでしょう。まぁ逃げるしかないですよね…。いつかはわかりあえるかもしれませんが、ああまでこじれると一緒にいたほうが互いに傷つけると思います。ユカちゃんは八虎を美術部に誘った最初の人でしたが、ユカちゃんを救ってくれる人が八虎でよかったです。

オープニング曲かっこいい。けど…

オープニング曲の『EVERBLUE』。とても爽やかな曲調でカッコいいです。YouTubeでも聞けるんで聞いてみてください。

な・ん・で・す・がー、この曲の出だしでおそらく実際の美大受験を受けた(もしくは受ける?)子たちのインタビューが入ってるんですけど、重すぎますね😂曲のラストにも入ってるんですけど、生々しすぎてちょっとしんどいです。どういう思いで受験に挑むのかを語ってること自体はいいんですけど、「人生それだけじゃないと思うよぉ?」と言いたくなるような独白です。まぁ、本人本気なので私みたいな人間が口にする言葉は全部余計なお世話でしょうけど、こんなこと考えてたら年齢関係なく受験落ちただけで人生詰んだと思いそうだなと感じました。どうか受かっててほしいです。

おわりに

まとめると受験を重く捉えすぎてませんかね?という感想です。もちろん私も現役を落ちたときは目の前真っ暗だったので、彼ら彼女らの情熱と青春と想いがたった数日でどんなに左右されてしまうのかわかります。でも、考え方が先鋭化しすぎて一般人との感覚の乖離が進みそうでした。要は「考えすぎ」。この一言です。

芸術家がみんなこんなにものを考えて作品を仕上げているのか私には甚だ疑問ですが、このように考えて考えて考え抜いてはじめて作品が作れる人も、きっといるんだと思います。それでも私はただの一般人としてしか作品を見ることはできないし、見る気がない、と作者本人の想いを無視した感想を持ちました。

第2期あるんですかねぇ。私は第1期だけで若干お腹いっぱいです。


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