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昔よりも現実味のあるSF☄️アニメ『地球外少年少女』

こんばんは。きなこもちです。

アニメ『地球外少年少女』を見たのでレビューです。

昔よりも現実味がある

昔から宇宙ステーションを舞台にした映画やアニメは数々作られてきましたが、スペースXも出たせいか、昔よりも現実味のあるSFだなと感じました。

簡単なあらすじを説明すると、地球外で生まれた子どもたちと地球で宇宙旅行キャンペーンに当選した子どもたちが宇宙ステーションで出会うのですが、タイミング悪く、そのときに限って彗星が宇宙ステーションを直撃し、絶体絶命のピンチに陥るという話です。

昔に比べてライブ配信サービスも種類が増え、配信の模様の表現もニコニコのコメントが横から弾幕のように流れるものではなく、下からにょきにょき新しいコメントが生えてくるみたいなのになりました。コメント自体が昔よりカラフルですしね。一般人による宇宙からのライブ配信自体はまだ難しそうですが、前澤友作が動画投稿するところまでは進んでるので、そんなに遠い未来ではないと思います。未成年に宇宙旅行キャンペーンが当たるというのも、あと20年くらいしたらありそうです。

AIに頼りまくった未来

私個人としては、まぁそういう未来が来てもおかしくないと思ってる立場です。早く自動運転が発展して、免許なくても車がいい感じに安全に人を運ぶ未来になってほしいと思ってますし、その延長で宇宙ステーションがAIによってある程度制御されてることに違和感はないです。むしろ、人間の記憶力はあやふやで限界もあるので、宇宙ステーションのように規模の大きい精密機械をAIを全くなしで動かす未来のほうが厳しいとすら感じます。飛行機だって自動操縦モードをある程度使ってますしね。

なので、宇宙ステーションにトゥエルブというAIがいることや、子どもたち自身が高機能AI搭載の小型ロボを持ってるのはありそうだと思ってて、当たり前のように出てくるところがよかったです。

それにして、ダッキーはガンダムのハロがモデルなんですかね。それともスター・ウォーズのR2-D2ですかね。どっちもありそうな感じで、ここは新しくデザインを起こすのが難しそうだと感じました。

あとアニメ後半の方に出てくる「高度に発達したAIはもはや神と同等」と考えるジョン・ドーというテロ組織は、なるほどなと思いましたね。AIそのものは科学の発展のたまものなので、神と同等という言い方は科学的ではないと私は思いますけども、AIが膨大な学習データから導き出した答えを信じて何か人間が判断したり行動したりしてる現象を見れば、まるで宗教というのは間違ってないと思います。まぁでも、学習データを自分たちテロ組織に都合よく選んでAIに学習させてたのは、神に対する扱いとは言えないと思いましたが…。

前半はまだ割と、後半にいくほど話が怪しい

彗星がぶつかって宇宙ステーションがどうなるのか、生き残るために何が必要なのかなどはたぶん本当の宇宙ステーションのシステムなどを参考にした気がしましたが、後半の限界まで学習させたAIの未来予測の話などは結構話が怪しかったです。

そもそも学習データに偏りがあることをAI自身がどうやって気づくのか?ですね。セブンと呼ばれるAIが人類と人間の違いを理解するためにもデータがもっとほしいと主人公らに要求するシーンがあるのですが、偏りに気づく時点で全体が見えてることになるので人類と人間の違いなどわかってる気がします。

人類と人間が別物と扱われる、という話自体はよかったんですけどね。森と木の違いをどうやって説明するかに近いと思いましたし、トロッコ問題も想起させる、いい視点です。「人間の言葉では難しい」と言ったりしましたけど、実際難しいですよ。

あと11次元波動関数ってなんですかね?最終話で一瞬ナビエ・ストークス方程式の言葉が出てきましたが、ナビエ・ストークス方程式って流体力学で出てくる方程式で確かに波動関数とは言われますけど、「光とは波であり粒子である」という話から安易に波動関数という言葉を使ってないか?とつい突っ込んでしまいました。11という数字がどこからきたのかも気になります。

まぁ私も多少かじった程度なので、もっと勉強した人による解説(?)があれば読んでみたいです。

おわりに

なんやかんや言いましたけど、おもしろかったです!!

Netflixオリジナルアニメなので、契約してる方はぜひ見てみてください。


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