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勝手に挿し絵 [ミシンの見る夢]


中世イタリアのお針子さん

ミシンの見る夢
ビアンカ・ピッツォルノ 著

【イル・コルサーロネーロ賞】19世紀末、階級社会のイタリア。お屋敷に通って針仕事を請け負うなかで知った、上流家庭の驚くべき秘密…。疫病のために家族を失い、祖母に育てられた貧しい少女が、お針子として、ひとりの女性として成長していく姿を描く。

hontoより

中世イタリアの庶民の、貧しくささやかな生活が、文献を読むよりも深く、心に残ります。

当時はとても布が貴重であったことが強く伝わってきて、一度仕立てた服も、ほどいて別の服に仕立てたり、カーテン用の布なども、柄が良ければドレスに仕立てたりと、貴重な布を繰り返し使うための技術を駆使するのが「お針子」という仕事なんだと知りました。

主人公の女の子の、お針子としての心意気か、自分が着るシャツを、余りもののイギリス製の良い布できちんと仕立てて、大事に着る姿が印象的でした。

イラストは、Instagram、みんなのフォトギャラリーにも随時アップしています。
https://www.instagram.com/mana_illustrator_

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