文章力が上がる本3冊の紹介と5つのコツ
「読みやすい文章だね」
ありがたいことによく言ってもらえる。
しかし今の文章力は、元から備わったものではない。先人の知恵を借りて、技を磨いてきた。
初めて書いたこのnote。
実はこの時、たくさん本を読んで「書くこと」を勉強した。
今回はその中で、特に僕の文章力を上げてくれた本3冊と、5つのコツをご紹介する。(2500字程あるのでいつもより長いです)
もし書くことに興味がある方がいればお付き合いください。
1冊目:読みたいことを書けばいい
タイトルからキャッチーなこの本。
中身を読めばわかるが、著者の田中さんは半分くらいふざけている。←
「ああ、楽しみながら書いているな」
と伝わってくる本だ。
その中で本質的なことをいくつか教わった。
一つ目。文章は、世の中の物事に触れて、心が動いた時に生まれるものである。
「この基本を押さえられていない人が多い」と田中さんは言う。
この言葉から僕は、自分の心が動くタイミングはどこか、アンテナを立てるようになった。
実家に帰った時、笑顔で迎えてくれた母親に心が動いた僕は、こんな文章を書いた。
事象に心が動いた瞬間だった。
では次に、随筆の定義が分かったとして、具体的にどのように書けばいいのか。
簡単に言えば「起承転結をつけて書く」だ。
「そんなの分かっているよ」と声がする。
僕もそう思った。
ただ僕はこの本の中で、ここが一番刺さった。
知らなかったのだ。文章にもコード進行があるということを。
起承転結とは、どういうことか。
たったこれだけ。このコード進行を守って書けばいいのだ。
具体的にこのコード進行で書いた僕の文章を見てみよう。
起:食堂に行った
承:おじさんに話しかけられた
転:会話の本質は「心を通わせること」だと教えてもらった
結:人生のアルバムに保存した
もう一つ。
起:毎日投稿にひよっていた
承:友達に「イチローだって打率は3割」と言われた
転:”打席に立ちづつけることが大事”だと学んだ
結:最後に友人が勇気付けてくれた
あら不思議。コード通りに書いていれば勝手に文章が完成しているのだ。
何事においても基礎は大事だと痛感した。
何か心を動かされることに出会ったら、コード進行通りに書いてみる。
まずはベースとなる型を覚えよう。
1冊目だけで結構な文量になってしまった。申し訳ない。
2冊目以降は手短に紹介する。
2冊目:「言葉にできる」は武器になる
電通のトップコピーライター梅田さんが書いた本。
体温のある言葉をつづる。
そのためには自分の気持ち「内なる言葉」と向き合う必要があると梅田さんは言う。
具体的な方法は紙に思いを書き出すことだ。書き出して、整理して、考える。そうすることで「内なる言葉」はやがて「外に向かう言葉」となる。
今習慣にしている「毎朝思考を30分書き出す」という行動は、絶対的に
効果がある。オススメだ。
他にも文章を書くときの日本語の型が紹介されていて、とても参考になった。
3冊目:書くのがしんどい
noteでも有名な竹村俊助さんの本。
書くことの基本が、優しい口調で紹介されている。1冊目の「読みたいことを書けばいい」でも「書くのが難しいよ」という方にオススメだ。
「書くのがしんどい」
「言葉にできるは武器になる」
「読みたいことを書けばいい」
この順番で読んで個人的には正解だったなと思っている。
5つのコツ(おまけ)
ここからは僕が読みやすい文章にするために、意識していることをご紹介する。紹介した本の中に書いてあった内容から、特にいいと思ったコツを抜粋した。
1.声に出して音読する
これが一番効果があると思う。
音読して、ちょっと詰まる所、読みにくいところがあれば書き直す。
これをするだけでスルスルと読める文章ができあがる。
大事なのはリズム感だ。読んでいて心地いいリズムかどうかは、声に出すとよりわかる。
2. 容赦なく削る
せっかく書いた文章を削るのは、心が痛む。
それでも無駄な部分は削いでいかなければ、ピカピカの文章はできない。
そもそも今は情報社会。溢れた情報の中で、自分の文章に足を止めてもらえる時間など、ほとんどない。だから削るのだ。
最小限の文章で、伝えたいことを最大限伝えよう。
3.一晩以上寝かせる
好きな作家が「文章もカレーも寝かせるだけ美味しくなります」と言っていた。その通りだと思う。
以前は書いたらすぐ投稿していたが、今は1日以上寝かせるようにしている。すると次の日にもっといい表現を思いついたりする。時間を空けることで、客観的になれるのだ。
いろんな角度から見直しても面白いと思える文章は、やっぱり面白い。
一晩寝かせて、一度距離を取ってみるのをオススメする。
4.1つのフレーズを何通りも考える
文章を読み返して「あ、ここ平凡な言い方をしている」と思ったら「もうちょっとひねれないかな」と案を出す。
例えば「走った」という動詞。
「疾走した」「駈け抜けた」「ビュンと移動した」「Bダッシュした」
などと言い換えられる。
どのフレーズが一番フィットするか、リズム、見た目などから総合的に判断する。
最初のフレーズが採用されても、案を出すことで自分のボキャブラリーが増える。そうすることで自分の表現の幅が少しずつ広がるのだ。
(他にも、他人の言い回しで気に入ったものがあれば、自分の頭にストックしておくのもオススメ。先輩の知恵はありがたくいただこう)
5.最初と終わりに「おもてなし」を
「読みやすさ」の次に意識しているのは、「文章の最初と最後」だ。
文章の始まりは、スッと入れるように。
例えば会話から始めたり、短い文章で断言したり。
終わりは、心に残るフレーズを。
できれば前向きになれる表現で締めくくるといい。
読後感を大事にしよう。
記事をクリックしてくれた人への「おもてなし」
友達が家に遊びにきてくれたときのように。
入り口は入りやすくして、帰りは小さなお土産を持って帰ってもらう。
これを意識すると印象に残る文章になる。
終わりに
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。
人に文章をああだのこうだの語れる立場ではないですが、自分が知れてよかった知識を紹介してみました。参考になれば嬉しいです。
文章を少し書けるようになって、世界が広りました。毎日が楽しいです。
偉大な先輩方の知識のおかげです。
これからも知識を吸収して、自分の世界を広げていきたいです。
一緒に学んでいきましょ!
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