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気功って何?

気功って何?

 気功というのは、私たちが元々持っている気という生命エネルギーを、強くしていく方法のことを言います。

気功というと、太極拳のような動きのあるやり方をイメージすると思います。

気功は、大きく分けると3種類の方法があり、
・体を動かす動功(どうこう)
・体をさすったり、揉む按摩功(あんまこう)
・座禅のように座る静功(せいこう)
です。

また、お坊さんや神主さんなどの修行も、気功の一種です。

仏教気功、神道気功といった言い方をします。

なぜ、宗教の修行が気功になるかというと、

・天地と一体になり、神仏とつながる

という修行と

・天地と一体となり、自然界から強い気を取り入れる

という気功は、極めて近いからです。

ただし、気功の場合は、宗教的な思想がなく、心や体を健康にするという目的が強いです。

東洋医学と気功

 東洋医学は、体に宿る気という存在を、どのように整えれば健康になれるかという理論体系が書かれています。

現代社会で東洋医学というと、漢方や鍼灸などが有名ですが、それはあくまでも体の気を活性化するための手段です。

以前、漢方を取り扱う業者の方に気功の話をしたところ、
「気功なんて、、、」
と、バカにされたことがあります。

おそらく、その業者さんは、東洋医学が気という思想のもとにできているという前提を知らない人です。

この業者さんに限らず、漢方の基本思想が気だと知らない人が多くいます。

そのため、漢方の材料に良い気が宿っているのか、病気の原因となる邪気が多いのか、見分けることができない人ばかりです。

邪気の多い、体に良いとは到底思えない漢方が一般に流通しています。

漢方を飲んで、体をより悪化させた人の治療を私は何人も行ったことがあります。

皆さん、良かれと思って漢方飲んでいるので、ちゃんと気の宿った漢方を販売して欲しいものです。

道具や材料なしに体の気を整えることができる気功は、東洋医学の真髄です。

気を感じることができずに、東洋医学を語る人は、
「仏作って魂入れず」
の状態です。

世界最古の医学書である「黄帝内経(こうていだいけい)にも、気を整えるための気功のやり方が書かれています。

今のような他人に治療してもらう気功治療ではなく、自分で行う気功が主に書かれているのが特徴です。

「自分で気功を行い、体を良くする」
ということが、基本的な思想で治療は補助という思想です。

私もこの思想が理想だと思っています。

経絡とツボ


 体を流れる気は、経絡(けいらく)と言われる気の流れがあります。

主に臓器や消化器官の名前がついた経絡があり、
正経12経(せいけい12けい)
と呼ばれています。

その他、奇経8脈と呼ばれる経絡もあります。

また、経絡上にツボと言われる場所があります。

一般的なツボの種類は、365個あります。

ツボに気を送り込み、病気の原因である邪気を抜くことで、体を整える効果があります。

例えば、肘にある曲池(きょくち)は、肩こりに効果があります。

ツボの効果は、手から気がたくさん出せる方が高くなります。あまり手から気が出せない人の場合は、効果も限定的になります。

経絡は、一般に知られている流れ以外に、無数にあり、まだ見つかっていないツボもあります。

気の流れを辿るには、気功によって気を感じる能力、気感(きかん)を高める必要があります。

つまり、東洋医学の経絡やツボなどを活用する上で、気功はなくてはならない方法です。

気功は、世界最古の健康法であり、長年の歴史の中で進化してきました。

数千年の間、伝わってきた素晴らしい健康法は、誰が行っても効果を期待できるものです。

ぜひ、気功を学んでご自分の健康に役立ててください。

写真は、タイのパンガン島。のんびりした景色で、とてもリラックスできました。

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