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ネット系上場企業15年超勤務の私がスタートアップECにコミットした1ケ月の記録(前編)

今回はアラ還マダムがスタートアップECサイトで体験した1ケ月の最新ベンチャー体験記です。

創業3年目の20代女性が経営するECサイトでEC事業部スタッフとして、新規取引先の開拓に1ケ月挑戦しました!!

35年超の社会人経験で、バック系業務ならやったことのないものを探すことが難しいほどあらゆることを経験している私が、初めて“自社製品を売り込む”という商談に臨みました。

なかなかに“おかしろい”経験ができましたので、その奮闘記を(前編)(後編)に分けて、書いてみました。
まずは(前編)からお読みください。

ECショップとの出会いはbosyu Jobs

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公的機関の立ち上げと設立5年目のITベンチャーで働いた経験から、社員の顔と名まえがわかる規模のスタートアップのフィールドで、また仕事ができたらと思っていました。

でも現実は厳しく、親の世代を通り越して下手したらおばあちゃんと同世代のアラ還マダムを受け入れてくれるところはなかなか見つからず試行錯誤する中、Caster系列のbosyu Jpbs(2021年7月31日サービス終了)という求人サイトを探し当てました。

そこで、”バックオフィスや経理ができる人材募集”という求人を発見!

具体的には次のようなことのできる人を探していました。

・経理
・資料作成、整理、提出などの事務作業
・データ管理

【必須条件】
・バックオフィスの実務経験
・基本フルリモートのためPCの基本的な操作、スキル
・日中も対外的なメール対応や打合せ(オンライン、またはオフライン)に参加可能

【歓迎スキル】
・経理の実務経験

しかも、雇用形態は業務委託!!

直近では経営企画室に3年ほどいて調査研究がメインだったので、実務から離れていることに不安がありました。いまの自分がどれくらい世の中で通用するのか試してみたいと思っていたので、副業でチャレンジするには打って付けかもと思い、応募ボタンをクリックしました。


その日のうちに代表の方からご連絡を頂き、〝職歴を教えてほしい”とのことだったので、すぐに用意していたレジュメデータを送りました。

4月末に対面での面接日程が決まりましたが、その前の週末に表参道のcommuneでポップアップストアがあるとのこと。“当社の世界観もわかると思いますから、よかったら遊びに行きてください”とお誘い頂きました。

その週末は、丁度3回目の緊急事態宣言の初日とバッティングしていました。
世の中が大変な時期だけど、スタートアップが果敢に攻めてるように感じて、私もポップアップストアに行ってみようと勇気を出しました。

コロナ禍で出社も控え、家族以外の人と対面でお会いすることも極力抑えてきましたが、転職活動にも関係してくるとなれば、一歩踏み出さない選択肢はないのかなぁと。

採用面接前に表参道のポップアップストアで代表と面談!?

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3回目の緊急事態宣開始前日の土曜日、天気予報は雨でしたが、なんとか降らずに頑張ってる空模様にホット胸を撫で下ろし、表参道communeに向かいました。

EC専門店のポップアップストアは、commune敷地内の1番いい場所に出店していました。
20歳前後と思しき売り子さんにお勧めを聞いて、ドリンクとスイーツをオーダー。
自分の名まえを名乗り、代表がいらっしゃるようならお目にかかりたいと伝えました。

こうやってわざわざ声をかけるなんて、20年前の私だったら、絶対できなかったーこっそり来て、ひっそり帰っていたハズーこのズーズーしさは、おばさんの特権!?
まぁ、年齢を経るたびに積極的になっていることは、否めません。


取り扱い商品にも直接触れられる絶好のチャンスと思いながら、ドリンクを“おいし~”と味わっていたところに代表が現れました!!

お互いに「初めまして!」とご挨拶し、マスク越しで少しお話ししました。
私は簡単な自己紹介、代表は会社紹介と今回のcommune出店に至る経緯などをお話しくださり、「明日から緊急事態宣言始まりますが、もう一日頑張ってください!」とお声かけし、LINE交換して、その場を立ち去りました。

初めて聞く“バーチャルオフィス”という言葉に戸惑いながらも意気投合

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4日後、今度は改めて採用面接に臨みました。

1度お会いしてるとはいえ採用面接なので、証明写真を貼った履歴書と職務経歴書の原本をお持ちし、スーツ着用で伺いました。

面接場所はオフィスではなく、渋谷の某ホテルのカフェラウンジを指定されました。
なぜかなと純粋に思ったので質問したところ、“バーチャルオフィスだから”という新しい(!?)お答えが帰ってきて、この意味を理解するのにその後2-3日かかりました(笑)

転職理由についても改めて聞かれました。
なぜ大きな会社(実際社員数1,500人以上の上場企業)に勤めているのにスタートアップに関心があるのか、どれくらいコミットできるのか、どれくらいネットリテラシーがあるのかなど。また今回の求人は経理担当者が本業が忙しくなったため、後任を探すために掲載したと説明がありました。

私からは、まず先日の表参道communeでの売上と集客の成果を伺いました。代表が描かれている未来予想図を質問した時には、たくさんの想いとアイデアが溢れ出て、聞いている私まで楽しくなりました。

代表が“私をはじめ今一緒に働いているスタッフが若いメンバーばかりで社会人経験が少ないので、きむらさんが加わってくださることで足りない部分を補えたらと思います”と言ってくださったことが、私の胸に一番刺さりました。

小一時間ほどお話しして、“4月中には結果連絡できると思うが、もしかしたらもう一度お会いすることになるかも”ということでした。

2度目の面接でついに内定獲得!!

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面接の翌朝、代表から“会社の顧問を交えてゴールデンウイーク中に再度面接を”との申し出がありました。また来ていただくのは申し訳ないので、今度は私の自宅近くまで伺うと言って頂き、日程調整に入りました。とはいえ、緊急事態宣言とゴールデンウイークで臨時休業している飲食店も多く、事前予約できるお店を探すのも一苦労でしたが何とか見つかりました。

ゴールデンウイークの都内某所で顧問、代表に私の3者面接が実施されました。
レジュメを見ながら、これまでの2回の代表との面接以上に細かなことをご説明し、最後は“5月のゴールデンウイーク明けからすぐにお仕事をお任せしたいので契約書を用意して連絡する”と言って頂き、ご連絡をお待ちすることになりました。業務委託とはいえ、“これって、内定かな!?”と嬉しくてスキップ気分で帰宅しました。

ゴールデンウイーク明けに改めて代表からご連絡を頂き、“前回の打ち合わせの時とスタートのタイミングが違うけれど、社内調整の結果6月1日からの業務開始として欲しい”との申し出がありました。私は、これから関わる業界のことを調査研究する時間が1ケ月できたと考えることにして、快諾しました。

この間に業務委託契約書とNDAも締結し、2021年6月1日から晴れてEC専門店のお手伝いをすることになりました。

初日は想定外のオンラインMTGからスタート

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いよいよ、待ちに待った2021年6月1日が訪れました。
その日は、オンラインで打ち合わせがありましたが、想定していたオンラインMTGとは少し違った展開でした。何が違っていたかというと、おひとり顔出ししない参加者がいらして、代表からその方のことを“5月から入って貰っている経理をお願いしている人でデータ管理が得意な方”とご紹介がありました。

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私は後任の経理担当者ではないとうこと?
私よりも適任の人が見つかったと理解しましょう!

では私は何をするのだろうか?

と思いながら、お話を伺っていた後半で、私に頼みたいこととして、スプレッドシートが共有されました。シートが4枚ほどあり、計60件ほどのECモールとそのお問い合わせ先が書かれていました。

代表から、9営業日後の翌週金曜日までにその60件すべてに自社製品を取り扱って貰えるように新規取引を申し込んで欲しい。ついては文案を作成して見せてくださいという依頼を受けました。


応募当初のお仕事の内容とは違う気がしましたが、頭の中をぐるぐる巡らせて咄嗟に、“これはバイヤーの逆のお仕事ということですか?”と代表に伺いました。

その回答は“そうです”でした。

実はこの時期、私の中で“バイヤー”というお仕事が旬でした。
転職活動のために2021年4月から週1で通っている由緒あるコンサルタントの粋を集めたアセスメントで、私に最も適した職業が“バイヤー”という結果が出たばかりだったからでした。

“バイヤー”というお仕事は、これまでに経験したことのない職種でしたし、これからも経験することがないだろうと思っていたので、“バイヤーの逆のお仕事”とはいえ、“バイヤー”いうことばに驚きました。

これまでに経験したことのないお仕事だけど、大丈夫かな?
これはバック系の業務なのかな?
代表のアシスタント業務ということで、バック系の業務ととらえているのかな?
なんかよくわからないけど。。。

 
といろんな“?”が飛び交いましたが、まあとりあえずやってみようかと思い、新たな挑戦が始まりました。


さてさて、アラ還マダムはどうなるのでしょうか~~~

次回(後編)につづきます!!




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