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桜と喫茶の街と最近の悩み

東京は桜も散り、気がつけば春も過ぎつつある4月半ば、
友人と喫茶の街 弘前に訪れました。

きっかけ


きっかけは昨年末、実家近くのコーヒースタンドで弘前が喫茶の街として有名だということを知った時でした。
なんでも庶民が初めてコーヒーを飲み始めた街らしいです。

いつからかコーヒーに関心を持つようになっていた僕はお店のイケてるお兄さんに弘前の文豪 太宰治が通ったとされる喫茶店「万茶ン」の存在を教えてもらい安直に行ってみたいと思いました。

また、弘前は桜が有名で以前大学の授業で弘前城公園の桜まつりを知り、友人と何度か行きたいねという会話をしていたこともありました。

青森は関東からそう気軽に行ける距離でもなく、多くの大学生が一番に行きたいと思えるほど有名な観光地でもありません。(実際にはとても魅力的な街です)
しかし僕にとって、喫茶と桜。それらは訪れるには十分な魅力を感じることができ、学生生活最後の4月、行くことを決めました。

はじまり


大学4年生、絶賛就活シーズン、時間もお金も節約ということで東京駅鍜治橋駐車場から夜行バスで行くことになり、約半日揺られ青森駅につきました。
二年ぶりの夜行バスはやっぱり身体中が痛くて、これに乗るのも人生最後かとなんとなく思いました。

そして、青森駅からレンタカーを借りて弘前へと向かいました。


いざ、弘前へ


青森から車で約1時間、弘前へと向かう道には車内から一切桜が見えず、本当に大丈夫なのだろうかと不安を頭に浮かべながら向かいました。
次第に青い標識の弘前の文字が近づいてきて、不安とワクワクが増していきます。
しばらく車を走らせて弘前市に入った途端、道路一面に桜が咲いているのが目に入り、少しほっとしながらひとまず喫茶万茶ンに向かいました。


僕たちは開花情報がでてすぐ位の時期、弘前さくらまつりも開催前という少しフライング気味の日程だったので、弘前の桜はまだ満開とは程遠い、東京でいう三月入りたてみたいな姿でした。

お花見していた老夫婦、素敵でした

とはいっても僕たちのように訪れていた人もほどほどにいて公園内は年齢層高めの人たちと咲き誇り切れていない桜で落ち着きにあふれていました。満開じゃない桜はちょっぴり残念でしたが、完璧すぎない美しさも風情あるなと感じました。

喫茶 万茶ン


弘前駅周辺に着き、近くの駐車場に車を停めて万茶ンへと歩きました。
「太宰治が訪れていた」そんな歴史ある喫茶に行くのもはじめてで、今思えば胸の高鳴りが抑えられずに少し早足になってしまっていた気がします。

お店の外観はグーグルマップで何度も見たのであまり驚かず、「写真で見たままだ!」って感じながらドアを引きました。

(弦楽器の置物、看板、特徴的で素敵ですよね)

中に入るとダンディなオーナー、常連客が2組ほど、落ち着いた街の喫茶店のような雰囲気でした。
僕たちは4人ということもあり、一番手前の少し広めな角席に案内され、あまり慣れていない雰囲気を醸し出しながらメニューを見ました。

コーヒーはスペシャルブレンドと太宰ブレンドという2種類で、僕は太宰ブレンドを頼みました。
太宰ブレンドはとてもクラシカルな印象で、まだコーヒーなんて飲んだことがないような子供のころに思い描いていたコーヒーのような苦みと豊な香りを感じました。とてもおいしかったです。
そんな太宰ブレンドを飲みながら、友人とどういう経緯かどんな幼少期だったかなんて会話もしました。もしかしたらコーヒーが理由かもしれませんね。

太宰ブレンド カップのロゴがかわいいです

最近の悩み


話は変わって、最近悩みがあります。
これは就職活動を機に感じるようになったものなんですが、最近何をしてもどこか上の空なんです。
就職活動以前は楽しいことが好きでした。意味もなく終電を逃して3時間歩いてみたり、突拍子もないことを考えて、友達を巻き込んで、実行することが大好きでいつも元気で活力があふれていました。

しかし、就職活動を機に変わりました。
就活は皆さんそうだと思いますが、3月から本格的に忙しくなります。
正直遊びに行く時間も、一人で好きなことをする時間も、家事をする気力も残りません。隙間時間をつないで、遊びに行ってもどこかしら頭の中にいて、息抜きにはなりませんでした。
そんな生活を通して、端から見れば鬱みたいな精神状態にもなってました。
そうした日々を過ごしていき、有難いことに4月の頭、なんとか内定を頂けて終活をしました。

終活をした今もなお、上の空になってしまうのが嫌なんです。
終活をした今、全力でバイトや遊び、交友関係、学生生活の最後を楽しみたいです。
しかし、以前のように自発的にやりたいことが思いつきませんし、友人との会話などにも控えめにしか参加しなくなりました。
その時その時、機嫌が悪いとか、気分が優れないとか、友人を嫌っているとかではないんですが、友人たちが話していると「あーなんか話してるなあ」くらいの距離感。これを最近自分でよく感じます。

別にそれでもいいじゃないか
と、思う人もいるかもしれません。僕もこういうコミュニケーション自体は人それぞれで全然いいと思います。僕も以前からこういったタイプなら全然悩みません。
今まで自分らしさだと思っていた活力あふれる、明るい感じが失われているのがとても不安で怖いんだと思います。どうしたらいいのかなあ。

こんな感じで、弘前旅行のお話と最近の悩みでした。
僕は文学センスがあるわけでもないので、一貫性とかそういったことは考えずに見てくれたらうれしいです。

ぜひ、弘前行ってみてください。

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